こんにちは、漫画ブロガーのかなめ(@kanalog_kousin)です。
不穏さを感じるタイトルの長期シリーズも3話目に突入!
今回は週刊モーニング連載中『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』の長編シリーズ「あなたとさよならする前に」について、個人的な感想を語っていきます。
今週までの展開のネタバレも含むので、気にする人は注意してください。
長編はシリアスが強め
あまり本編に馴染みがない人のために説明すると、作者の泰三子先生が「警察は“しょうもない人”が頑張るお仕事です」というように、普段の『ハコヅメ』はシュール系のコメディ要素が多めの作品です。
しかし長編シリーズになると様子がガラリと一変。シリアスが多めで心を抉るような展開が待っていることが多く、次週の展開を恐る恐る待つファンも多いです。
特に『アンボックス』の時は「見たくない人のために」として本編と同じ時系列の番外編になり、読者は「とんでもないことが起きるんじゃないか」と、ヒヤヒヤしながら展開を見守ることになりました。
今回も「あなたとさよならする前に」と別れを予感させる副題に、初回から源に執着する女性が刃物を持って藤とご対面……と危うい展開が繰り広げられ界隈は騒然としました。
2つの事件が平行して進む
今までの長編では「動機の桜(守護天使)」では、交通整理中に起きた警察官の轢き逃げ事件。「奥岡島事件の恩賞」「伊賀崎警部の胸襟」では密売組織の摘発と組織への潜入捜査など、ひとつの事件を中心にしてシリーズが描かれてきました。
しかし今回は、なぜか源部長に執着する“DV加害者”千歳と男女間のわいせつ事件が平行して進んでいます。2つの事件が繋がっていくのか、別で展開されるのか。今までとの違いがどういうふうに展開に影響していくのかが気になります。
源のぶち当たる壁
人たらしと言われるほど社交的で周囲に好かれていそうな源ですが、今回の事件では少々様子が違います。
源が原因でトラブルが巻き起こってしまったり、情報を隠していたことで事態を悪化させてしまったりと個人プレーが裏目で横井係長と対立気味。
初回でも元教官の鬼瓦と横井係長の間で、源に対する意見のすれ違いを見せていました。「きっと源は近いうちに分厚い壁にぶち当たる」と鬼瓦が予感を口にしていましたが、まさにそんな展開が待ち受けていそうです。
牧高さんにも影が…
もう1人心配なのが同じく捜査一課の牧高です。源と性的被害を訴えた女性の事件を扱っているのですが、何となく考え込んでしまっている様子です。
序盤の連続暴行事件の際も最後は事件が解決する決め手を作りながらも、男女間の事件は不得手なのか悪戦苦闘していたのが印象的です。
事件の真相がどちらに傾くのかは分かりませんが、『アンボックス』での件もあって思い詰め過ぎてしまいそうなのは心配なところでしょう。
まとめ:やっぱり長編シリーズは不穏
これまでの長編シリーズと同じく、今回もまた心が休まらない展開が続きそうです。一件落着すれば普段のような下ネタ混じりのシュールコメディが帰ってくるのは間違いないので、そういう意味では安心して読めるのですが……。
感想を一言で言うなら「登場人物の不安が伝わってくる」って表現が一番しっくりくる気もします。緊迫した展開に不安な気持ちがありつつも、来週は事件がどんなふうに向かっていくのだろうと楽しみに待つ毎日です。
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