「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の『廻天のアルバス』は「最近、面白いファンタジー作品が見つからない」「ありきたりな作品ばかりで物足りない」と思っている人におすすめのファンタジー作品です。
『廻天のアルバス』
原作:牧彰久/作画:箭坪幹
掲載:週刊少年サンデー(2024年5月〜)
出版:小学館(少年サンデーコミックス)
既刊1巻(以下続刊)/2024年9月24日現在
魔王を倒した。世界は平和に。
でも、間に合わなかった。
なぜかこの冒険を繰り返している
勇者アルバスは、急ぎたい。
これは世界を救う物語であり、そして――全てを知っているタイムループ勇者の魔王討伐譚
この1巻を読み終えた時、物語の意味は――すべて裏返る。
二度読みたくなる
超高速再冒険ファンタジー!小学館公式サイトより引用
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『廻天のアルバス』の魅力ポイント
ジェネリック『葬送のフリーレン』?
簡単に説明すると『廻天のアルバス』は、かつて魔王を倒した勇者が“ある心残り”を解消するために、何度も時間を巻き戻して最善のルートを模索していく冒険物語です。現在の旅を軸に進みながら、その過程で同じ人物や町にまつわる以前の周回で起きた出来事が次々と浮かび上がり、過去と現在が交錯していくという、時間を巧みに利用した構成が特徴です。
この「魔王を倒した後の物語」であり、「過去と今の冒険が交錯する話」という共通点は、同じく少年サンデーで連載している話題作『葬送のフリーレン』を彷彿させます。しかし『フリーレン』が情緒を感じる物語のなかにシュール系コメディが含まれているのに対し、『アルバス』はストレートにコメディを展開するなかで登場人物の思いが伝わる場面もある物語であり、似ているようで語り口は大きく違います。
読み返すたびに面白くなる
物語は主人公の勇者「アルバス・ストライド」が、城門で考えを巡らせていた僧侶の少女「フィオナ・ユミール」を半ばさらうように連行して旅をともにする仲間となっていくところから始まります。そして、フィオナに自分が時間を繰り返している理由についてアルバスは、愛犬を救えなかった過去もあって「完璧な未来」を目指していることを打ち明けます。
他にも時間の経過で失われてしまったことが多く、それだけでもアルバスの優しさが伝わってくるのですが、1巻の最後で彼の真意が別なところにあったことが判明します。なぜ何度も過去に戻って魔王討伐の旅をやり直すのか、その本当の理由を踏まえて最初から読み返していくと違った印象が見えてくるはずです。
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実際の本棚のように、シリーズごとに背表紙の表示で探せる機能もあるので、多読するユーザーでもお目当ての本が探しやすいのもGoodです。
『廻天のアルバス』は今後の動向から目が離せない作品
『廻天のアルバス』は、キャラクター同士のテンポの良い掛け合いが魅力的で、読者を引き込む軽快なリズムが特徴です。物語自体は入り込みやすい設定ながらも、先が読めない展開が続くため、読み進めるたびに新たな驚きがあります。こうしたストーリーの奥深さとキャラクターの魅力により、今後ヒットする可能性は非常に高い作品です。
残念ながら今年の「次にくるマンガ大賞2024」にはノミネートされませんでしたが、来年は間違いなく注目の一本になるでしょう。今のうちに読んでおけば、来年話題になる前に先取りできるはずです。興味があるかたは、ぜひ手に取ってみてください!
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