次の大ヒット作品を探せ! 2023年開始の『週刊ジャンプ』おすすめマンガ

 『週刊少年ジャンプ』で連載されているアニメ化作品だと2023年9月クールには『呪術廻戦』(著:芥見下々)の第2期「渋谷事変」編や『アンデッドアンラック』(著:戸塚慶文)といった作品が放送されています。

 また2024年以降にも『逃げ上手の若君』(著:松井優征)や『夜桜さんちの大作戦』(著:権平ひつじ)といったアニメ化作品が控えています。

 そんな盛り上がりを見せる『週刊少年ジャンプ』で2023年に連載開始した作品の中から次の大ヒットに繋がりそうな、特に注目の作品とはどんな作品なのでしょうか。

目次

■次に大ヒットしそうなジャンプマンガ

▼『鵺の陰陽師』/川江 康太

 『鵺の陰陽師』は「2023年24号」から連載開始した作品です。作者は本作で初の本誌連載を勝ち取った川江康太先生で、大妖怪「鵺」と知り合った主人公の夜島学郎(やしま・がくろう)が、彼女の協力を経て幻妖と呼ばれる化物との戦いの中で成長していく物語です。

 この作品の魅力は何と言っても軽妙なやり取りで、学郎も通っている学校の一部屋に封印されてしまうほど強力な幻妖ながら、それを感じさせないほどサブカル好きでフランクな鵺がコメディ要素の主な立役者になっていて強烈な個性を放っています。

 鵺以外でも明朗快活で舞い上がったスカートの中身を目撃した学郎に「忘れろビーム」を放つなど印象的なシーンを残した先輩の周防七咲(すおう・かずさ)や、陰陽師の名門家系で影のある性格の藤乃代葉(ふじの・しろは)など魅力的な女性キャラクターが揃っていますね。

 学郎は学園でも指折りにかわいい女性たちに囲まれたハーレム状態なのですが、それも不思議に感じないほどの主人公らしい性善説で立ち向かう姿などにも注目です。

▼カグラバチ/外薗健

 『カグラバチ』は「2023年42号」から連載開始した作品です。

 主人公・六平チヒロ(ろくひら・ちひろ)が著名な刀匠だった父親を襲撃者に殺されてしまいます。その際に奪われた父親の打った妖刀を取り戻すため、元凶だと思われる毘灼(ひしゃく)という組織を追い求めます。

 日本刀で戦う主人公や作品の和風な雰囲気は海外ウケが良いのか、連載開始当初から海外での盛り上がりが高かったようです。

 縦軸の強いストーリーで敵の目的も見えてこないのですが、バトル多めな展開や技の演出のすばらしさから才能の片りんを感じる作品です。

▼魔々勇々/林快彦

 魔々勇々は前述の『カグラバチ』の前週「2023年41号」が最初の掲載号です。

 戦いを繰り広げてきた人間と魔人が和平を結んで平和を取り戻した世界に「魔王」マママから育てられた「勇者」コルレオがいました。

 戦う必要がない世界で「勇者」の存在意義に悩んでいたコルレオでしたが、ある日に別の世界から勇者と魔王が現れて……という物語です。

  多くの勇者と多くの魔王が集まってきた世界で、様々な思惑がぶつかり合います。他の異世界から魔王と勇者を呼び出した元凶の思惑が気になる作品です。

 何をしているのか分かりやすい戦闘描写もですが、王道のストーリーに気持ちよさがあります。『ブラッククローバー』とかもですが、王道ストーリーって読者を裏切る展開になりにくいので安心感があって良いですね。

■新人の躍進に期待

 今回紹介した3作品は、どれも読み切り掲載こそあったものの週間連載の枠を始めて勝ち取った先生がたの作品です。

 他には『黒子のバスケ』『ROBOT×LASERBEAM』で有名な藤巻忠俊先生の新連載『キルアオ』も2023年39号から連載を好発進でスタートしているなどベテラン勢も頑張ってるんですが、『週刊少年ジャンプ』の激しい競争の中で初連載の先生が躍進してきてくれるのは嬉しいですよね。

 ここ数年は『週刊少年ジャンプ』も昔よりも新連載を長い目で見るようになってきていていますが、どの作品も面白いので無事に長期連載作品になれるように祈っています。

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