犯罪卿が指し示すピカレスクロマン〜憂国のモリアーティが面白い

ジャンプスクエアにて連載中の憂国のモリアーティが面白いので紹介します。

憂国のモリアーティ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

概要

憂国のモリアーティジャンプSQ(スクエア)にて2016年9月号より連載中、既刊5巻。
コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案とし、構成を竹内良輔さん、作画を同じくジャンプSQで『監視官 常守朱』を書かれた三好輝さんが担当しています。

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感想

あのかの有名なコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズの悪役、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ教授を主人公にそえたクライムミステリー作品になります。
そうは言ったもののジェームズは主人公ですので自分の欲望のために悪事を働く訳ではなく、そういった輩を裁く為に悪の道へ入ってしまった歪んだ正義の持ち主が主人公のウィリアム達になります。
なので悪事に虐げられた人々の求める助けに応えて完全犯罪という形で鉄槌をくだす、いわゆる必殺シリーズに近いような話が展開されます。
作者の前作からそんな感じなのですが、やや作画の線が細いというか女性向けの絵柄な印象も受けますが作品の雰囲気にマッチしているのでそれを忌避して読まないのは少し勿体ないですね。

どうしてウィリアムがこのような性格でどんな目的を持って動いているのかがなんとなく1話でわかるようになっているのも話が読みやすくて良いです。ウィリアムは幼少期から類稀なる頭脳と人を惹きつける力と悪のカリスマになる才能は持ち合わせているんですよね……。
第1話はジャンプスクエアのサイトで試し読みする事ができますのでまずはそこから試してみるのも良いかもしれません。

貴族階級や中世イギリスらしい所が舞台になっているのですがそこはどちらかというと雰囲気になってしまうのかなというのが少し残念ですが、イメージとしてはよくかけてるのではないかと思います。

1巻では前述の通り懲悪的な話になっているのですが、2巻から欠かせないあの人物も登場しもう1人の主人公も登場し更に物語を盛り上げていくことになります。
やはりこちら側の登場人物の方も魅力的なキャラクターが多く相容れない2人の対決も時に魅力となっていきます。

当然なのですがコナン・ドイルの作品を元にした2次創作なのでそのものではないのですが関連するキーワードにワクワクしてしまう人や悪役の美学と言ったものが大好きな人には特におススメできる作品です。

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