裏世界ピクニックはハヤカワ文庫から出版され著者が宮澤伊織、sirakabaが挿絵を描く小説を「スパイラル〜推理の絆〜」や「天賀井さんは案外普通」で知られる水野英多がコミカライズした作品です。
この世界とは違う別の場所へ入り浸っていた大学生『紙越空魚(かみこし・そらお)』が行方不明の友人を探す『仁科鳥子(にしな・とりこ)と共に都市伝説の怪異へと挑んでいくオカルト漫画です。
月刊少年ガンガンにて連載中で既刊は3巻まで発売されています。
裏世界ピクニックの見所と魅力を紹介
!都市伝説の怪談が襲ってくる恐怖
「くねくね」「八尺様」と言ったネット発である都市伝説の怪談たち。そんな得体の何かが空魚や鳥子という登場人物の前に立ちふさがります。そんな予期せぬ状況に立たされた時によく知った怪談だと正体がわかった時にあっと驚かされてしまうと同時にどうやって対処すれば良いのだろうという恐怖が湧いてきます。オカルト好きな原作者がストガルツスキー兄弟の「ストーカー」なとへのリスペクトを感じさせます。
特に「きさらぎ駅」を舞台にしたステーション・フェブラリー編などは意図して裏世界を訪れたのでは無いために準備不足な上、脱出方法も分からないと未知に翻弄されてしまう事請け合いです。
空魚と鳥子の相棒関係が良い
そんな怪異に挑む空魚と鳥子はまさに相棒友人以上、恋人未満?と言った関係。鳥子が必死になって探す姿に空魚が嫉妬してしまったりが原因で2人の仲がギスギスしてしまっても怪異を前にした時は協力し背中を預けられるのはまさに相棒としか言いようがない。
最初は見ず知らずの他人で距離感もあった2人が徐々に距離を縮めてそんな関係になっていくのは見ていて気持ちが良いです。
結末はどうなる?
本作は裏世界やその住人たちは何物で、どういった目的のために存在しているのか⁉︎
果たして鳥子が必死に探す親友の冴月は生きているのか?など伏線が満載となっています。気になるところですが、展開はそれほど早いとも言えず……どうしても先が知りたいのなら原作小説に手を出してしまった方が早いかもしれません。
「裏世界ピクニック」を無料で読むには!?
「裏世界ピクニック」の掲載誌は「月刊少年ガンガン」なのでスクウェアエニックス系の無料漫画アプリ「マンガUP」にて無料掲載されるようです。しかし、1話を分割したうえでの毎週更新なので現在の連載分に辿り着くまででも相当時間がかかってしまいます。
やはり早く読みたいのならコミックスを購入するしかありません。その上で出来るだけ安く読みたいと思うのであれば、「U-NEXT」か「FOD」の無料期間を利用するか「ebookjapan」「BookLive!」でクーポンと併用して購入するしかなさそうです。電子書籍をお得に購入する方法についてはランキング形式でまとめてみたので参考にしてみてください。
「裏世界ピクニック」の感想まとめ?
やはり水野英多先生の描かれるキャラクターはとても表情が豊かで魅力的。
鳥子と空魚のかけあいや鳥子の非常識に対しての心のツッコミなどコミカルでテンポが良く、あっという間に最後まで読めてしまいます。
有名なネットロア(ネット上の都市伝説)を元にしているため次はどんなものが登場するのだろうと楽しみになる反面で得体の知れなさにゾクッとさせられてしまったり……。
オカルトが好きならもちろん、そうでない人でも楽しめる作品だと思うので試し読みからでもぜひ読んでみてください。
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