アイドルをやりたい女幽霊と楽して稼ぎたい男アイドルの凸凹コンビがステージで輝く!〜「神クズ☆アイドル」感想

こんにちは、かなめです。
今回はいそふらぼん肘樹(ひじき)が描くコメディ漫画「神クズ☆アイドル」を紹介します。
月刊コミックゼロサムで連載中、コミックスが現在2巻まで刊行中の作品は常日頃から楽をしてお金を稼ぎたいと企む駄目アイドルの前に大人気アイドルの幽霊が現れて巻き起こる珍道中に大爆笑必死の内容になっています。
「次にくる漫画大賞2019」ではコミック部門3位入賞を果たし、ますます注目度が高くなりそうな作品です。

それだけじゃない「神クズ☆アイドル」の魅力をあらすじと見どころを中心にまとめてみました。

神クズ☆アイドル: 1 (ZERO-SUMコミックス)

目次

「神クズ☆アイドル」のあらすじ

顔はいい。しかし、歌わない踊らない。ファンサしない。まったくやる気のないアイドル仁淀ユウヤ。金のために芸能界に足を踏み入れたが、あまりに熱意のなさについにクビを宣告される。そんなある日、出会ったのは神アイドルの……幽霊!? クズアイドルに神降臨!! 二人で目指すはアイドル界の天下一です☆

「神クズ☆アイドル」の見どころと魅力

”無気力系アイドル”仁淀がヤバすぎる!

主人公の仁淀と相方の吉野が組んだ2人のアイドルグループ”ZINGS(ジングス)”はイマイチ知名度が高くないのですが、それも致し方なく思えてしまうのが仁淀のやる気のなさにあります。

顔は良いのにファンからは表情筋が死んでると言われてしまうほど笑顔が皆無。大事なライブのMC中にどこからか取り出したパイプ椅子に突然座り込んでしまうなど、リアルにこんな破天荒なアイドルがいたらお笑い芸人を見に来たんだっけと勘違いしてしまいます。

彼らの所属する事務所の社長も愛想をつかせてクビになってしまう寸前でしたが、そんな仁淀の前に元人気アイドルの女の子”最上アサヒ”の幽霊が現れて状況は一変します。

最も肉体に憑依して勝手にアイドルしてくれるアサヒを利用して仁淀本人はサボろうとする魂胆なのですが、

もちろんそんな仁淀を良しとせずアサヒもアレやコレやの手段で釣り出してみたり、ほんの少しだけ仁淀の意識も前向きに代わっていったりなど成長が見られるはずです。

相方を務める吉野のフォローっぷりが尊い!

そんな仁淀の相方を務める吉野カズキが良い子すぎて推せます。

やる気を全て怠ける方に使い果たす感じの仁淀を悪口も言わずに支え続けてるだけでも凄いのですがあ、アサヒが憑依したせいで豹変する彼に内心戸惑いを隠せません。
それでもなんとか受け入れようとする努力とポジティブ精神に感心してしまいます。
ある意味でこの漫画の良心であり、ツッコミ役である吉野の眩しいぐらいの活躍にも注目です。

豹変する仁淀に困惑するファンたちがまた面白い

やる気のない仁淀に代わって時折ステージに立つ事になったアサヒでしたが2人の趣味はビックリするほど合いません。
2人の考えをまとめて仁淀のプロフ帳を作る為、それぞれが自分の考えをあげた際も全く違う結果に愕然としてしまうほど……。
振れ幅が大きすぎて合間に差し込まれるZINGSのファンたちの会話では「現場に行くたびに困惑する」など言われ、王道系の新キャラ仁淀か、攻めの死んだ目仁淀が来るかガチャ感覚で語られていたり……結局、どっちの仁淀でも最後は「顔が良い」で解決してしまうのには笑えてしまいます。

そんなファンたちがメインとなってイベント対策会議を繰り広げる5話は何気に必見です。人気の割に「ハコ(会場)が大きすぎてハラハラしてしまう」など彼女らの推しっぷりにアイドルの追っかけ経験がある人なら共感できてしまうかも。

「神クズ☆アイドル」の感想まとめ

かなりファンタジー色の強い仁淀とアサヒ周りの設定は置いても現実では有り得ない感じのコメディ漫画です。そのぶっ飛んだ有り得なさを楽しむのが面白いんじゃないかと思います。
一癖も二癖もあるキャラクターたちが繰り広げるドタバタ劇は理屈じゃない勢いです。
無気力アイドル仁淀の破天荒っぷりや自分もアイドルを楽しみつつ彼をなんとか矯正しようと働きかけるアサヒ、そんな2人に振り回されてしまう相方の吉野をはじめとした周囲の人間たちの物語は大爆笑必死。
きっと読んでいるうちに時間を忘れてしまうのではないでしょうか。

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