無料漫画アプリ「サイコミ」で連載されている「石坂リューダイ」先生のマンガ『いわかける!-Climbing Girls-』が面白かったので紹介します。〈虐殺の瞳(マーダーアイ)〉と呼ばれた元天才ゲーマーが高校へ入学した事をキッカケに新たに熱中できる趣味としてスポーツクライミングに出会い成長していくスポ根漫画で既刊は現在3巻まで発売中となっています。
スポーツクライミングといえば2020東京オリンピックの追加種目にも選ばれてこれから盛り上がっていきそうなスポーツなので注目してみても面白いかもしれません。
「いわかける」のあらすじ
主人公の「笠原好(かさはら・このみ)」は中学生時代にゲームに明け暮れる毎日を送っていました。その甲斐もあって〈虐殺の瞳(マーダーアイ)〉の二つ名も持ちパズルゲーム界にその名を轟かせていたのですが、その反動で勉強はボロボロになってしまう。その結果、志望校全落ちの危機に瀕して引退を決意して猛勉強の末、花宮女子高校に入学しました。
新しい取り柄を作るために体験入部しようと部活動を探していたのですが、そこで目にしたのはクライミングの壁〈ウォール〉でした。興味を持った好でしたが「素人が勝手に触るな」と怒られてしまいます。しかし試しに登らせてもらった結果は初心者用のルートですら登れずじまい。
諦めて帰ろうとした好でしたが壁の模様がパズルゲームによく似ていることに気がつき才能の片鱗を見せます。そんな始まりを見せるのが好の成長物語の始まりでした。
「いわかける」の見所と魅力を紹介
運動ダメダメかと思っていた主人公の成長物語
体験入部する部活動を探していた好でしたが、最初は「運動部…ナイナイ」なんて事を考えていました。元ゲーマーで運動もロクにしてこなかったせいで筋力や体力などは殆どない感じなのでそう思ってしまうのも仕方のない事かもしれません。
事実として好も初日に同じ一年生の上原隼(うえはら・じゅん)からの厳しい言葉やその筋肉を見てやっぱり無理なんだと感じてしまうほど。しかし部長の四葉幸与(よつば・さよ)曰く大切なのはホールドにあった体の使い方なので「運動が苦手でも突然芽吹く可能性がある」というほどで好もどんどんその才能を開花させていきます。
最も本当に体力が全く必要ないというわけでもないので特訓に励むことになるのですが、そうしたスポ根的な一面もこの作品の魅力と言えるでしょう。
スポーツクライミングがどんなものかわかりやすい
俄かに盛り上がりを見せているスポーツクライミング。冒頭にも書きましたが東京オリンピックの追加種目にも選ばれているほどなのでこれから競技を目にする機会もどんどん増えていくのではないでしょうか。
「オブザベーション」といった競技のルールから「ランジ」「ドロップニー」といった動き方、「ホールド」といった基本的な動きまで、そんなスポーツクライミングの用語が解説されているので知らない人でも安心して読むことができます。
クライミングをやってみたい人からとりあえずどんなものか知りたい人までこの漫画がお勧めできる部分です。
登場する女の子たちの表情が良い
競技に挑む女の子たちの表情や飛び散る汗といったものが作者の「石坂リューダイ」先生の素晴らしい画力で描かれています。それだけでなくクライミングなので他のスポーツ漫画ではあまり見られないような姿勢などもありその辺りも必見です。
競技なのでどうしても勝敗の分かれてしまう事もあり、そういった挫折な苦悩の表情や反対に歓喜などといったものも見所になっています。
「いわかける」の感想まとめ
東京オリンピックでの盛り上がりが予想されるスポーツクライミングの漫画で主人公が目覚しく成長を遂げていくのでそこにも感動してしまうような……そんなスポ根漫画になっています。
女の子は格好良く可愛いですし、意外と読んでみたらハマってしまうかも。
サイコミの連載作品なので全てのエピソードを無料で読むことが出来ますが、単行本でしか読めない小ネタのようなものもあったりするので是非とも単行本で買って読むのがお勧めです。
ウォールに魂をかけた女の子たちのバトルを目撃してみてはいかがでしょうか?
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