身体の中は楽しい仲間たちと危険がいっぱい〜『はたらく細胞』感想

『月刊少年シリウス』で連載中の清水茜先生の描く細胞擬人化コメディ、『はたらく細胞』の紹介です。本編は既刊5巻(以下続刊)が発売されています。2018年7月よりTVアニメも放送されています。
はたらく細胞(1) (シリウスコミックス)

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あらすじ

白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、マスト細胞…etc.人間の細胞の数、およそ60兆個! 彼らは皆、体の中で休むことなく働いている! 体内に入ってきた細菌・ウィルス・異物には徹底抗戦! そこには細胞たちの知られざるドラマがあった!シリウス新人賞出身の清水茜が描く、細胞擬人化ファンタジー!

感想

身体の中で起こる様々な現象をトラブルとして、その中に住む細胞たちの目線から描く擬人化コメディ。
よくコンビニなどで売られているマンガでわかる〇〇といったハウツー本の身体版といった感じの内容ですり傷や花粉症、インフルエンザなどといった体の異常が面白おかしく、そしてわかりやすく解説されています。本編内の描写だけで説明しにくい部分は補足解説されておりこうなっていたんだと納得しきりです。
体内で暮らす細胞たちは擬人化した姿で活動していますが、ただそうしたわけでなく自然な描写や掛け合いのおかげで小難しくないように頭にすんなり入ってきます。

主人公の赤血球やその先輩たち、トラブルから知り合った白血球と血小板やマクロファージなどといったキャラクターたちも魅力的に描かれており物語に惹きつけます。
新人でおっちょこちょい、迷路のように張り巡らされている体内ですぐ迷子になる主人公の赤血球などまるで普通の日常モノを見ているよう。
それだけでなく最近の侵入などトラブルの際に頼りになる白血球(好中球)を始めととした仲間たちと細菌たちの戦いも見どころの一つになっています。
幼稚園児ぐらいの血小板ちゃんたちの活躍もなんだか愛らしい……けどしっかり仕事をする優れものたちです。

ストーリーモノの漫画と違い1話完結で話も重くないので空いた時間で気軽にちょい読みに最適なのも良いところですね。
本編に加え、善玉菌と悪玉菌の話である『はたらく細菌』や赤血球になる前の赤芽菌を主役にした『はたらかない細胞』などのスピンオフなどもありこちらも合わせて楽しんでみたらどうでしょうか。

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