可愛い女の子達と一緒に恐怖の心霊スポットにれっつ、ごーすと!〜「ダークギャザリング」感想

ジャンプSQ(スクエア)で近藤賢一が連載中の新感覚オカルト漫画「ダークギャザリングが面白かったので紹介します。2019年4月号から連載が開始され最近1巻が発売されたばかり。本当に怖いのは霊か、それとも人か!?といった感じでちょっと底が知れない物語が展開されていくのでその濃さにハマってしまうこと間違いなしです。

1巻の初版の帯は「クレイジーオカルト少女から警告!悪霊どもよ、震えて待て」らしいのですが読んでみるとその理由がよく分かります。

目次

「ダークギャザリング」のあらすじ

主人公の幻燈河原蛍太郎(げんとうがわら・けいたろう)は新入学の大学生です。写真を撮ると必ず心霊写真になってしまうという極度の霊媒体質から引きこもりになっていた彼でしたが、幼馴染な寶月詠子(ほうづき・えいこ)のおかげで社会復帰を果たしました。そんな彼女から家庭教師のバイトを紹介してもらっていた蛍太郎が指名の子の家へと向かうったのですが、そこはまさかの詠子の家でした。

どうやら担当の子とは詠子の従姉妹だったらしいです。しかもその子、寳月夜宵(ほうづき・やよい)は蛍太郎の呪われた右手に気がつき、こっちが引いてしまうほどの深い霊媒体質側のクレイジーオカルト少女でした。

そんな夜宵の誘いに蛍太郎は有無を言わさず心霊スポットへと連行されてしまいます。果たして待ち受けているその先には……!?

「ダークギャザリング」の魅力と見所を紹介

曰く付きの心霊スポットが怖い

嫌っているオカルト側に拒否権もなく連れて行かれてしまう蛍太郎でしたが、その設定が詰められていて面白いです。

貢がせて最後はお金の切れ目が縁の切れ目とばかりにポイ捨てする人気風俗嬢が恨みの末にストーカーした客に追われて辱められた上で殺されてしまった公衆電話とか本当にありそうな設定じゃないですか?!

第2話でも神社に納められていた曰く付きの呪い人形が登場したりとリアルな?オカルト描写が良いアクセントになっています。

“クレイジーオカルトロリ”夜宵のオカルトを追い求める理由が切ない

蛍太郎を詠子と一緒に心霊スポットへと誘う夜宵ですが、その理由がなんとも悲痛でやばいです。

重眼という不思議な瞳を持つ夜宵ですが、実は彼岸と此岸がブレて見えていたのだとか。ところが、ある日の遊園地の帰りに両親を失ってしまう事故に遭遇した結果、なんとIQ160という知能指数を発揮し皮肉にも重眼のピントがあってしまうという……。どうやらその事故も霊によって引き起こされていたのか母親の魂が連れて行かれてしまったようなのです。

そんな夜宵がオカルトを求める動機が悲しすぎて物語を引き立てます。

でも本当に怖いのは実は人間側だったり……!?

こういうオカルト物では悪霊と対峙して戦いを繰り広げた後に祓ってしまうのがありがちなのですが、この作品で驚くのはそのパターンを外してくるあたりではないでしょうか。

それならどうするのか……というのがこの漫画の面白いところ、ネタバレをしてしまうのも面白みに欠けてしまうので是非とも実際にご覧になってください。

ただ一つ言えるのが夜宵が只のオカルト少女という訳ではないということでしょうか。実際に漫画を読むとその並外れた行動の数々にゾワゾワさせられてしまう事でしょう。

なら詠子は普通の感性を持った人間かと思って安心して読んでみると……!?

見た目が可愛い女の子たちなだけに隠された本性とのギャップが物凄い事になっていますよ。

おまけページも面白い

スクエアの本誌で読んだよという人のためだと思うのですがおまけページも充実しています。NGテイクのユーモラスな感じが本編のダークさ加減とあいまってこれまたギャップが凄くてクスリと笑わされてしまいます。

「ダークギャザリング」の感想まとめ

一風変わったオカルト漫画の「ダークギャザリング」ですが、それだけに作品の持つオカルティズムのような不思議な雰囲気がたまりません。可愛いキャラクターたちが展開するホラーな雰囲気に飲まれてしまったと思ったら時にはその想いにしんみりとさせられてしまったり……。

夜宵の目的のためなら手段を選ばないけど一本行動に芯が通っていたり、仲間の詠子や蛍太郎のことを大切に思っている感じがたまりませんね。

ある意味ゴールは「事故を起こした霊を倒して母親の魂を救うこと」だと最初から決まっているのですが、そのための道には果てしなく困難が待ち受けていそうで楽しみです。

奥の深さも感じてしまう新感覚オカルト譚を是非とも楽しんでみてはどうでしょうか?

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