五条たちの過去編がまだまだ続きます。前回までのあらすじは、呪詛師集団「Q」の襲撃から星漿体の少女”天内理子”を救い出した五条たち。安心するのもつかの間、理子は彼女の意向でいつも通り女学校に通学する事になってしまいました。残り少ない日常の生活を送る理子を影から警護する五条たちでしたが、夏油が迫る敵を察知して……といった感じ。
伏黒父の立てた作戦により理子の命を狙ってきた呪詛師たちは見るからにかませ犬だった「Q」たちよりは強そうな気配が漂っているのですが、五条たちはそんな相手から理子を守りきれるのでしょうか。
以下ネタバレを含む本編の感想のため、読む時は注意してください。
呪術廻戦 第68話「懐玉−肆−」
抜け目ない計画で動く伏黒父がいよいよ動き出す!?
理子の意向により高専に戻る前に彼女はいつも通り学校へ通う事になってしまったのですが、伏黒父曰く「これで賞金につられるのがバカからまともなバカになる」だそうです。
高専に戻られてしまったら厳重な警備体制が敷かれてしまうのは間違い無いのでしょうが、それでも承知の上で賞金を狙おうとするのは無駄な特攻としか言いようがない有象無象でしょうし、そんなメンツでは伏黒父が狙っている削りすらできるとも思えません。
それが女学校へと向かってしまっては手薄で守らなくて良い以上、まだチャンスはあるわけで実力がある相手も巡ってくるかもしれないという話なのでしょう。
最もその手薄な面子が何百年ぶりの才能を持った五条と彼も認めるぐらいの実力の持ち主である夏油なので既に無謀極まりないのは伏黒父の語る通りなのですが……。
そんな伏黒父は「五条悟が近くにいる限り星漿体はまず殺せない」という言葉に「お前もか?」と聞かれ答えをはぐらかしているのでやはり術者殺しと呼ばれるのに相応しい特殊な才能を持っていそうな感じです。
事態は伏黒父の想定以上の速度で進行しているようで依頼主へ自らも向かうと宣言しています。その隠された実力がベールを脱ぐのは近いかもしれません。
しかし伏黒父……「かけた賞金をしっかり戻せよ」と話しつつ依頼サイトの胴元に差っ引かれてしまうお金という都合の悪い話は聞き流してしまう辺り、しっかりしているというか抜け目ない奴です。
星漿体の少女を狙う正体不明の術者の実力は!?
理子を狙い女学校を訪れた正体不明の相手は二人いるらしい。どうやら前回のラストでチラ見えした紙袋の術者とお爺さんは別件だったようです。
その正体が「Q」の残党でなく盤星教の差し金ならば少し面倒くさい事になると夏油も予想している辺り裏には何やら複雑な事情が見え隠れしています。
そんな夏油の眼の前に現れたのは職人気質っぽいお爺さん術者でした。式神使いらしい爺さんは不意打ちに備えたりと対人戦には慣れてるよう。裏打ちされた経験から夏油の思考を読もうとしたり手練れな感じが出ています。
そんな相手に夏油は廊下いっぱいの大きさの巨大な呪霊で先制攻撃。あっさりと倒したかに思われたのですが、爺さんは油断のならない相手らしくとっさに外に避難し背後から奇襲攻撃を仕掛けてきます。
爺さん術者は不意打ちの攻撃でしてやったりと思ったところが、しかしそれすらも夏油の思惑通り幻覚を見せられた上で掌底で一撃粉砕されてしまいました。初見で近接が不得意のように振舞っていたのも夏油の誘いだったみたいです。爺さん術者は一見して若造と侮ったのが運の尽き、夏油の方が一枚上手でしたね。
その頃、礼拝堂で音楽の授業を受けている理子には紙袋の術者が迫っていました。礼拝堂には五条が向かっているので間に合えばこちらも楽勝間違いないように思えるのですが……。
更にはこの二人はただの布石として底知れぬ実力を秘めていそうな伏黒父が本命として控えていますし、過去編の行方がどうなってしまうのか。
理子は無事天元様と同化できるのかそれとも……現代の状況からこの結果を知ることができそうにないのでオチも含めて気になるところですね。
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