ついに初日を迎えた学園祭、ここのところ「〇〇な日常」と言ったタイトルが続いていたのですが一新されていますね。
この学園祭が高校生活ではラストとなる大きなイベントだと風太郎の発言なりで触れられてきたのでタダで終わるわけがない。更には作品も次回でついに100話と区切りを迎える記念すべき日に近づく中で作者の春場ねぎ先生は大爆弾を用意していました。前回の話で若干フリはされていたもののここで物語の核心に一気に近づいていくとは思いませんでした。そんなある意味で衝撃の回となった今回の感想を見ていこうかと思います。
ここから先は最新話のネタバレを含むため未読の人は注意してください。
五等分の花嫁 第99話 「日の出祭初日」
集合を告げる風太郎からのメール! 果たしてその意味は……!?
風太郎から五つ子たちに学園祭の初日の15時に教室へ集まるようにメールが届きます。
果たして風太郎はどんな理由があってそれぞれにメールで声をかけたのか、その真意が気になる中でついに始まった学園祭!
二乃がオープニングアクトでバンド演奏の一員として脚光を浴びたり、パン屋での修行の末にキチンと料理が出来るようになった三玖の絶品パンケーキだったり見所が多い中で5人がそれぞれ風太郎との約束の時間を目処に頑張っていきます。
どうやら二乃のバンド演奏で見せたダンスは素晴らしいものだったようで学園中の人気者になってしまっていますね。この様子だと学園祭が終わった後も心休まる暇をえるまで長くなってしまうのではないでしょうか。
五月は模試の結果を挽回しようと頑張っています。しかし、そんな五月も廊下を歩く生徒たちの会話から食べ物の誘惑に揺らいでしまい物凄く”らしい”としか言いようがなかったですね。ここの所大人びた一面を見せることが多く、常に何かを食べているような腹ペコキャラな五月の印象が薄かったのですがここにきて復活したような気がします。
約束の時間になって集まった際に食べ物の誘惑に勝てなかった五月が風太郎が大事な話を切り出す所で皆で食べようかと買ってきた大きなアメリカンドックを握っているあたり本当に”らしい”です。
それにしても合格間違いなしと抜群ではなかったとはいえ五月の判定は努力次第ではまだまだ挽回可能な成績でした。合格を目指して努力を続けていると言う事で本番では意外となんとかなるのではないでしょうか。
四葉も他の生徒の役に立とうと奮闘する中で演劇部長に話があると呼び止められてしまっていて、そこでの詳しい話も気にかかります。
四葉に助っ人を頼んだ部員らしきメンバーが「お願いして良かった」と発言している辺り、風太郎が四葉が!?と言葉に詰まってしまうような棒読み演技からの大失敗ではなかったのは確かなのですが……。
駄目だったと思わせつつ逆に素晴らしい演技力を発揮してスカウトでもされてしまったのだったり!?
三玖はパンケーキ派を取った女子組の一員として調理場で頑張っています。風太郎と出会った頃は全然料理ができなかったはずの三玖が大評判で追加した食材まで含めて完売してしまうほどのパンケーキ屋台を切り盛りするなど昔を考えると想像がつかなかったりして、精神面での成長は前回描かれていましたが家庭的な面でも成長を感じてしまいますね。
風太郎にとっての特別は誰!?
それぞれに事情はありつつも風太郎と中野家の姉妹たちは予定した時間に無事集まれました。休学中だった一花も風太郎の呼びかけに応じていて一学期の終業式以来で久しぶりに教室に全員集合した形になります。
そんな中野家の五つ子たちに向かって風太郎は「お前たち五人が好きだ」と衝撃の告白をします。あまりにも突然すぎて二乃がお茶を吹いてしまっているのが不意打ちを実感させられてしまいますね。
ですが、そんな風太郎の発言に慌ててはいけません……ここで風太郎が言う好きとは恋愛ではなく友愛、LOVEではなくLIKEの意味での好きなのですから。
そんな好きな五人たちとずっと同じ関係を保って居れたらと思いつつも風太郎には決断しなくてはいけない時が迫っていました。
果たして風太郎は五人の中で誰を選ぶのか……と緊迫した空気が流れる中で、その答えは学園祭の最終日に向けて保留とさせられてしまいました。
ずっと二乃や三玖の告白に対して返事を保留していながら再びここでも返事を先延ばしにしてしまうのは悪く言ってしまえば優柔不断とも取れますが、それだけ風太郎が五人との関係を大切に思っていると言う事。
自分の中の気持ちを大事に熟慮しながらもその場の雰囲気でいい加減な答えを出そうとしない風太郎もまた”らしい”と感じました。
まとめ:学園祭初日はまだ終わらない
最終日に先延ばしにされてしまった風太郎の出すべき答えが一体誰なのか気にかかるところですが、学園祭初日の波乱はまだ続いていくようです。
ラストに風太郎のモノローグで語られる「後に俺は知ることになる」と言う前置きから始まる決して先行きが明るいものではないだろう事を暗示するセリフからしてそれは彼が当事者として関わるべくないものだったのではないでしょうか。
前回の勇也の言葉である「同窓会だ」から始まる親たちの事情なのか、同じく前回の話で勇也が五月を気にかけていたように五つ子たちに何かが起きてしまうのか。それともパンケーキは無事に完売したようですが気になりつつも手を回している暇がなかったクラスの屋台に何かが起きてしまうのか……。
その答えが語られるであろう次回の話の行方は一体どうなってしまうのでしょうか。
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