風太郎の身に起きた出来事を中心に描かれた99・100話での「日の出祭」を追加補足するように「最後の祭り」シリーズとしてそれぞれの視点が。一花に続き描かれた二乃編では気持ちがすれ違い続けていた父親との関係が描かれようとしていた気がします。
前日までに二乃が父親に向けて書いた招待状、中身を確認するために封筒を開けていた姿が見られましたが学園祭の初日に訪れることはなく……。2日目に学園祭に姿を見せるも仕事のために五つ子たちには会わずに立ち去ってしまいました。そんな彼に文句を言ってやると二乃を連れ出そうとした風太郎でしたが対面してどうするのでしょうか。
二乃とマルオの学園祭はどんな展開を迎える事になるのか、今回の内容を詳しく見ていきましょう。ここから先は最新話のネタバレを含むため未読の人は注意してください。
五等分の花嫁 第104話 「最後の祭りが二乃の場合②」
期待を裏切られてしまった二乃に証明されたもの
机に開封してあった案内状を見たという勇也からの話を聞き父親の来訪を心待ちにしていた二乃。しかしながらその時が訪れる事はありませんでした。
肝心の父親は仕事のために休日返上で病院へと戻ってしまったものの確かに案内状を受けて学園祭は訪れていたのだから致し方がない部分も多分にあるのかもしれません。ですが彼が現れるのを待ち望んでいた二乃の気持ちを考えてしまうとそれに風太郎が納得がいかないのもまた理解できるところ。
風太郎は二乃を父親の元へと連れていこうとしますが流石にショックを隠せない彼女は風太郎の申し出を断ってしまいます。これで終わってしまうかと思ったら大間違い、風太郎は放送部に掛け合ってそれらしいVTRをチェックしていてもらっていました。
そのおかげでマルオも学園祭に来ていた事が判明、風太郎の説得も届きましたが来ていて姿を見せないのとそもそも来ていなかったのでは大違いですよね。立ち直った二乃は風太郎とともに父の待つ病院へと向かいます。
風太郎も文句を言うと話していたので「七つのさよなら」で家庭教師を辞めてしまった時のようにガチンコ勝負をやらかそうとしているのかと思ったら単純に自分の気持ちに素直になるように対話したかったような印象を受けました。
中野家の父(マルオ)の過去とパンケーキの思い出
病院へ向かいマルオの目の前に現れた風太郎。出会い頭に「お借りした娘さんを返しに来ました」と以前目の前から二乃を連れ出した時を印象付けるような挨拶がわりがなんだか皮肉が効いていて良いですね。
二乃が焼いた三玖が生地を捏ねた姉妹合作のパンケーキを見て零奈の事を思い出すマルオ。なんだかこの頃の彼の風貌がどことなく風太郎に似ているような……。金髪の風太郎に惚れたり、勇也をイケメンと評することもありますが、実は二乃が風太郎が好きなのってファザコン的な意味合いもあったりするんじゃないでしょうか?(笑)
しかし成績優秀な生徒会長と聞いていたので勉強ばかりの堅物かと思いきや零奈ファンクラブ会長だったとは……「彼は私のファン」にはそんな意味があったんですね。終末医療なのか治ったと嘘をついて安心させながら一時退院しているので恐らくはその時に零奈のパンケーキを食べさせてもらったのかと思います。
なんとも言えない表情からの「次は家族全員で食べよう」には込み上げてくるものがありますね。出来れば零奈のご仏前にも用意して本当の意味で家族全員だとなお嬉しいのですが。
マルオからの中野家の父親としての言葉もあり、真剣に答えを出そうとしている風太郎に更に追い討ちがかかっているような……。
二乃とのハプニングで風太郎は……どっちなんだこれ⁉︎
恐らく後夜祭のキャンプファイヤーで共に踊ろうと誘おうとしていたと思われる二乃は足をひねってしまいバランスを崩します。それを支えようとした風太郎とも急接近、あわやかと思いましたがありがちなハプニングはありませんでした。しかし安心したと思ったのもつかの間、二乃によって風太郎は……キスしたのかしていないのか上半身が映ってないから分かりません⁉︎
描写的にはしたようにも思えるのですが、突然の展開に風太郎と同じく動揺を隠せません。最後に父親に風太郎を家庭教師として選んでくれた感謝の気持ちを伝える二乃の表情がたまりませんね。
そして次回は……次の誰かの話⁉︎
二乃と父親の話としては一応の完結を見ました。今まですれ違い続けていた気持ちがようやく通じあったようでなんとも言えない感慨が込み上げてきます。
気になるのが学校で倒れてしまった誰かの話、今回の話でふれられなかった事を考えると連絡があったのはこの直後になるのでしょうか。そして次回はまた誰か他の姉妹の話になっていくのか、それともその辺りの話が詳しく書かれることになるのか。
風太郎の決断を早く知りたい一方で学園祭の出来事が徐々に紐解かれていくのでこの裏ではどうなの⁉︎という疑問が明かされていくのが楽しいですね。
次回がどうなってしまうのか本当に待ち遠しくてたまりません。
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