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過去からの脱却を果たす中野四葉、その思いは報われるのか?〜五等分の花嫁 第108話 「最後の祭りが四葉の場合②」感想

それぞれの日の出祭を描いてきた「最後の祭り」編、四葉が主役となった前回の話では自らの胸中に去来する思いから学園祭を成功させるために奮闘し、その結果として疲労から倒れてしまうという結果が描かれてきました。

前半で問題提起が行われ、後半でそれに対しての解決が描かれるという形式で進んできた以上四葉編も同様になるかのように思えますが、四葉が倒れてしまった結果として出た演劇部の欠員など大きなトラブルとはなっていないよう……となると内面的な成長が描かれる気がするのですが、果たしてどのような展開が待ち受けているのか今回の話を詳しく見ていきましょう。

ここから先は最新話のネタバレを含むため未読の人は注意してください。

五等分の花嫁 第107話 「最後の祭りが四葉の場合②」

中野四葉という少女の存在意義の証明

二日目の学園祭で竹林と出会った後の四葉と彼女との問答が描かれる中、四葉が風太郎に自分が京都で出会った少女であることを言い出せない理由がはっきりと明らかになります。

あの時から自分の願いを果たす為に努力を続けて結果を出している風太郎に比べて現在の自分が果たせていない事を気にしているよう。「誰の役にも立てずに迷惑をかけてばかり」で意味のない人生を過ごしてきたと自分の存在意義に対して悩んでいます。

誰の役にも立てていないという四葉の思いが”誰かの役に立ちたい”と自分を顧みずに奔走する彼女の原動力となっているのかも知れません。そんな四葉が今まで誰かのためにしてきた全ては本当に無駄な事だったのでしょうか。個人的にはそうは思えませんし、そうでない事が今回の話の中で証明されていきます。

四葉が穴を開けてしまった演劇部の公演でしたが、代役としてそれを埋めたのは陸上部の部長でした。その衣装の寸法を合わせたのも、その他の生徒会の仕事を手伝ったのも四葉が助けてきた人物たち。

彼らがどうして立ち上がったかと言えば四葉が今までしてきたことを感謝しているから。今まで四葉が誰かの為に頑張ってきた事があったからこそこの結果があるといっても過言ではありません。持ちつ持たれつ、そういって風太郎もまた四葉の代わりを務めようと自らの言葉を伝えます。

過去の呪縛から解き放たれた四葉の今後はどうなる?

四葉の代わりや自分の学級長としての仕事を果たして疲れ果てて居眠りをする風太郎。そんな彼の前に四葉は自分の姿が逆光で見えない位置で零奈として現れます。

そんな彼女の頭によぎるのは先日に竹林から言われた同じく自分は無意味で必要ない人間だと言っていた人間を知っているという話。どうやら現在はその人はそんな縛りから解放されて頑張っているよう。もちろん他でもない風太郎のことで間違い無いでしょう。彼が小学生時代に修学旅行を抜け出してしまった理由がまさにそんな感じですし……。

零奈として語る四葉でしたが風太郎としては五月が演じていた彼女と差を認識していないようで「また、お前か」と返しています。

「自分で自分との価値を探していく」と過去から脱却するような台詞と共にこれが最期だと四葉は話しています。京都の少女と風太郎の関係としては完全に収束したような印象を受けます。間違いなくこれからも四葉から風太郎に正体が明かされるような事は無いでしょう。

そんな四葉は風太郎と口付けを交わし思い出の男の子との別れを惜しむように泣きじゃくります。だけど終わりじゃない、ある意味で中野四葉としてはスタートラインを切ったといってもおかしく無いのでは無いでしょうか。

風太郎から体調を心配され「もう大丈夫です」と笑顔で答える彼女は現在の道を歩み続けていきます。

まとめ:最後を飾るのは五月の場合

これまで長女の一花から順を追うように描かれてきた「最後の試験」編ですが、残されたのは末っ子である五月のみとなりました。前述したように他の姉妹の話は前半が主役の五つ子にトラブルや問題が提起される話、後半でそれに対しての解決が描かれてきました。

では五月が抱えている当面の問題や身に降りかかりそうなトラブルにはどんなものがあるのでしょうか。目下の問題として描かれているのは彼女の進路と模試の結果でしょうか。

努力をすれば合格出来ない事もないぐらいの結果なのですが、五月の努力に対して成果は余り出ていない様子。そんな彼女の悩みを晴らせるような出来事が待っているのか……?

五月と言えば母親との関係性も切り離せません。考えてみれば勇也がマルオに会いに行った時の同窓会発言が未解決になっています。二乃の場合でもチラリと触れられましたが五月がお世話になっている下田さんも含めて母親との過去話などもあるのかも知れません。

また気になるのが後半で描かれるかも知れない風太郎とのキスでしょうか。風太郎に好意を抱いている他の五つ子たちはまだしも五月にはそうする理由が今のところ見当たりません。

果たして何らかの心境の変化があるのかどうか……巻頭カラーも含めてどのような展開が待っているのか楽しみで仕方がありません。

 

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