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出会いと別れを繰り返し、ゲーム感覚の異世界でクエストクリアを目指せ〜『100万人の命の上に俺は立っている』感想

講談社「別冊少年マガジン」にて連載中の山川直輝が原作を務め、奈央晃徳が作画を描く漫画「100万人の命の上に俺は立っている」が面白かったのでその紹介です。現在既刊5巻まで発行されています。
100万の命の上に俺は立っている(1) (週刊少年マガジンコミックス)

あらすじ

合理的で友達もつくらない帰宅部の中学3年生、四谷友助。そんな彼が、唐突に異世界に飛ばされ、同級生の女の子2人と力を合わせて戦う羽目に。単独行動大好き、独自の視点でマイペース道を行く四谷は、主人公としてどうなのか──!!? アンチファンタジーを謳う、ファンタジー異色作!!

感想

異世界に召喚されてしまった四谷友助はクラスメイトの3人目のメンバーとして召喚されます。仲間は同級生で風の魔法使いの新堂衣宇と剣士の箱崎紅末の2人。彼女らの説明によると顔が半分に全裸のゲームマスターという変態に職業を与えられるらしい。なんと雑な事にルーレットでランダムに決められた友助の職業は農民……。友助も含めて読者も格好いいのを想像してたと思うんですが戦闘能力皆無です。この世界では転生者は勇者と呼ばれるようなのですが勇者なのに農民ってなんぞやって思いました。勇者たちが死んだ場合、一定の待機時間を終えると復活できるので結構ダメ元で前のめりに戦ってる気がします。
どうやら1回クエストをクリアするのにつき1人の仲間を勧誘しなくてはいけなくてクリアするとゲームマスターに質問を1個する権利が与えられるらしい。
クエストの村長の依頼をこなすへと挑むのですがその直前に衣宇が食べられてしまい、食べられたせいか30秒ごとのはずの復活もしないという事態に……。クエストをクリアできれば無事蘇生できるのですが、全滅してしまえばそのまま死んでしまうのでピンチ。
そのはずなんですが自分の目的のために勝手に単独行動を取りつつゴブリンを狩っていく友助がものすごく真っ黒いです。こんな世界でもリアルのクソな世界の何倍もマシだと考えてしまう病みっぷり。
そんなことをしているうちに村が壊滅した上に紅末まで死んでしまいゲームオーバーの一歩手前まで来てしまいます。ログで紅末の事情を知り死なせられないと奮起する友輔は次なる料理人にクラスチェンジして刃物を手に入れ、トロールの腹を切り裂くことで2人の蘇生に成功。
大逆転でクエストをクリアすると質問権を使い本人曰く未来人なゲームマスターに10回のクエストをクリアした先の未来を聞きます。
なんだか巨大な怪物と東京で戦った末に壊滅してしまうようなんですが……。

そんな感じで次々にクエストをクリアしていくのですが、主人公の友助が改心したのかと思いきや内心は物凄くドライで目的のために優先順位をつけますし、人の命なんてなんとも思っていないような発言をしちゃったりします。
第4のクエストをクリアした時に異世界の真実を聞かされた上でもそのスタンスは変わらず……ゲーム感覚なのかとも思いますがゲスい。その代わり守ると決めたものは守るために頑張るので自分に忠実なんでしょう。
相変わらず戦闘職は手に入れられない残念っぷりですがレベリングは本能的にこなせるタイプなのか素の能力はドンドン強くなっていきます。

全てのクエストをクリアした先にどうして東京の壊滅を防ぐ戦いへと挑んでいくのか。それはこの作品を最後まで見てのお楽しみなのかも。
ファンタジーな世界に隠された謎と一期一会の出会いと別れを繰り返し迫っていくこの作品、なろう系ダーク主人公ものファンタジーとかが好きなら面白いのかも。なんとなく薄味な部分もあり人によって好みは分かれそうな作品ですが、もしかしたら最後まで読むと化けるのかもと期待です。

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