こんにちは、サイト管理人のかなめです。今回ご紹介する漫画は「わたし(仮)」です。
作者の奥津武先生はこれまで週刊マガジンや別冊マガジンなどで読み切りを掲載していましたが満を辞しての連載になります。
記憶喪失の青年の目の前にあった女性の死体。彼女だという女性も手伝い死体を処理する事ができたのだが……というサイコホラー系作品。マガジンポケットにて毎週月曜日に連載されており、記事執筆現在で1巻が発売されている。
初見の印象でこんなものかと枠に当てはめて仕舞えば、その枠から外れてくるので良い意味で裏切られてしまいます。今回は意外性に溢れた「わたし(仮)」のあらすじと面白いポイントを中心に魅力を解説していきます。
「わたし(仮)」のあらすじ
詩緒が恋人・庵の家で見つけたのは女性の死体。「記憶がなくて、全くわからない」動揺しながら彼はそう言った。それでも愛する庵を助けるため、死体の解体を手伝うことに。その気持ちは記憶喪失の庵にも伝わったようで、「大切な人だ」と後ろから抱きしめてくれた。――しかし。この状況は作られたものなのだ。詩緒によって。正しくは、詩緒を殺して彼女を演じる赤の他人によって。
「わたし(仮)」の魅力と見所
目まぐるしく展開するストーリーに裏切られる!
「最後まで見た時に貴方は驚愕の真実に裏切られる!」
そんなキャッチコピーの映画が良くありますが、大概の場合として膨らんだ期待感は悪い意味で裏切られてしまう(=期待外れに終わってしまう)のが多いでしょう。
この漫画も多分に漏れず1話のオチだけではうがった見方をする人からすれば予想の範疇ですし、ごく平凡な作品だと思ってしまうかもしれません。
ある意味で真骨頂なのは続く2話からの展開にあります。次第に「米戦記」「ハロウィン」といったショートギャグで培ったシュールギャグが織り込まれるようになり一風変わった様相を呈してきます。
庵の知り合いだという女子高生が現れ、庵と詩緒との関係性が引っ掻き回されるようになってきたりする中でギャグ要素が増していきますがそれこそがこの作品の味だと言えるでしょう。
物語が進むに連れて強くなっていくギャグ要素だけでなくサスペンス作品としても庵の行方を探す集団が現れたり、その集団が倉門詩緒の存在に関わってくるなど謎も深まる展開になってきてどうなってしまうのか目が離せません。
個性的なキャラクターたちが面白さを引き立てる!
主人公の倉門詩緒の極限なまでのヤンデレっぷりをはじめとして、記憶喪失になる前からバイト先で庵と一緒だった与墨京(けい)などが繰り広げる会話劇をテンポが良く飽きさせません。
庵から良い女性に見られようとしながらも邪魔な京から引き離そうと画策する詩緒とそうはさせまいと強かな所を見せる京の女の戦いは必見です。
それだけでなく先述した庵を追う集団のメンバーたちも普通じゃない所を感じさせながらもこんな変な人どこかにいるかもと思えるようなユニークな人物が登場して飽きさせません。
キャラクターの個性が強すぎるが故に物語が進むに連れて漫画的な部分が強調されるようになっていきますが、そんな面白おかしい彼ら(彼女ら)がどのような物語を繰り広げていくのか想像すると楽しくなっていく作品です。
まとめ:サスペンスの皮をかぶったシュールギャグ漫画の今後に期待!
個性的な人物が織りなすシュールギャグ漫画でありながらサスペンス漫画でもある「わたし(仮)」という作品。きっとこの物語の真相も良い意味でバカバカしいと笑い転げてしまうようなオチが待っている事でしょう。
もしかしたら予想を裏切り驚くようなシリアスな展開が待ち受けている可能性も⁉︎
果たしてどんな思いもよらぬストーリーがこれから待っているのか。まずは「マガジンポケット」のアプリやWebサイトで無料チケットでも読む事ができますので試しに一見してみるのも面白いのではないでしょうか。
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