こんばんは、かなめです。
今回はあの誰もが知る平安時代の歌人、清少納言に独自のアレンジを施した物語「清少納言と申します」を紹介します。
「清少納言と申します」の作者は「しゅごキャラ!」「ローゼンメイデン(Rosen Maiden)」シリーズで知られるPEACH-PIT先生。月刊誌「BE・LOVE」にて連載中、コミックスは記事執筆の時点で1巻が発売されています。
後の清少納言となるなぎ子と結婚する事になった橘則光だったが、二人の結婚を認めたくなあい則光の姉である光子はなぎ子の事を調べ始める。実はなぎ子にはとんでもない秘密があって……という感じ。
大人気作品をいくつも生み出した作者なだけにファンなら必見!な「清少納言と申します」の魅力をあらすじや見どころからまとめてみました。
「清少納言と申します」のあらすじ
時は天元――春。
橘氏長者の長女・光子は、溺愛する弟・則光の婿入りにショックを受けていた。
則光の結婚相手・なぎ子は、輝く美貌と雅なセンスの持ち主。
しかし、なぎ子の言動に不審なものを感じた光子は、二人の離縁を画策する。
光子がたどり着いた、なぎ子の秘密とは――!?
後の清少納言である、なぎ子の奔放かつ胸に刺さる言葉の数々。
歴史漫画の枠にとらわれない、これまでになかった新たな平安絵巻、開幕!
「清少納言と申します」の魅力と見どころ
なぎ子と取り巻く人物たちがとっつき易くて面白い
実在の歴史を題材にした物語となると勢力や個人の人間関係が込み入ってしまったり小難しくなってしまいがち。
ですが、この作品は平安時代の割と平和な時期を舞台にしていたり主人公のなぎ子(清少納言)と周囲に焦点が当てられていたりするので登場人物たちを把握するのはそう難しい事では無いでしょう。
なぎ子がなんとなくパリピっぽいのは某ソーシャルゲームの同名キャラクターを彷彿とさせる様な気がしてしまうのは気のせいでしょうか。
そもそも実在の歴史を題材にしたと言っても現代要素が強すぎて、ぶっちゃけてしまえば中学校か高校あたりの文化祭で舞台を演じているかのような程度と言っても過言ではないくらいなので歴史もの目線で見てしまえば微妙に感じてしまうのは間違い無いでしょう。
ティーンの創作劇だとすれば必然性の薄いなぎ子が実はアレな設定だったりする悪ノリの強さも納得がいってしまうのが不思議な所かもしれません
男女問わずハマれる雰囲気づくり
掲載誌は「BE・LOVE」という事で女性向けの漫画雑誌なのですが、青年向け漫画との垣根を渡り歩いてきた作者。異性が読んだとしても空気感が邪魔をして入り込めない……なんて事はありません。
なんなら史実性は薄めなので「私ちょっと歴史ものは難しそうで苦手だな……」と言う人でも遠慮することなく読めてしまいます。
あっと驚く意外な伏線や読者を裏切るような展開は多くなく、まったりとした日常ものな作品ですが、それだけに敷居の低さは確かなものになっています。
「清少納言と申します」の感想まとめ
まとめると「清少納言と申します。」がオススメなのは、
ちょっとだけ平安時代を楽しめるライトな漫画を読みたい人
などになります。反対にガチガチの歴史漫画ではなく雰囲気なのでそっちが好きな人には物足りない作品になってしまうかもしれませんね。
教科書なんかで語られているのとはかけ離れているなぎ子ですが、今後どのような道を辿って清少納言になっていくのかお約束通りにはいかなそうなのが楽しみな作品になっています。
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