通常シリーズと同じく楽しみにしながらも前振りされた不穏な予感に読むのが怖くなってしまう番外編「ハコヅメ別章アンボックス」
警察学校時代のカナが語る辛くて因縁じみた過去の話も衝撃的でしたが、それは始まりにしかすぎません。
ついにこの時が来てしまった……。
『ハコヅメ別章アンボックス』2話のあらすじに触れつつ感想
いつものことかと思いきや……
何度か本編でも顔を見せていたDV彼の大山翔と秋田るみの男女間トラブルで呼び出された源と藤、山田の3人。
川合がどこに行っちゃったのか分かりませんが、将来では事件の詳細が備忘録に閉じられていて生徒たちに話すにはまだ気持ちの整理がつかないと語るほどなのだから何らかの形で関わってくるはず。
DV案件で通報する常習犯の上に被害が拡大してしまう恐れもあったため生活安全課も合流して、2人は離れ離れに引き離されることになります。
家族にリスクを丁寧に説明する彼女サイドのカナと処分に納得がいかないようで大山と揉めている藤と山田の彼氏を説得するサイドという対比が嫌な感じです。
藤を前に煽る大山の女性に対するスタンスも気持ちが悪いというか、いかにもこれから犯罪を起こす人ってイメージで怖い。
そして遂に平穏無事なはずの日に事件が発生してしまった……。
県警本部から町山署に事件の無線連絡があり、場所はDVカップルが住んでいたアパートの一室。
伝え聞く現場の惨状から、そこで何かがあったのは間違い無いんですが誰がどうしてどうなったのかという情報だけが綺麗さっぱり抜けてしまっている。
普通に考えたら不用意に再会してしまった結果、悲劇が起きてしまったと考えるのが自然なんですが本当にそれだけで将来の川合校長が気持ちが整理がつかないほどの事件になってしまう気がしないんですよね。
そうなると大山が藤にしていた粘着質な絡み方も気になってきて、しかも本編149話の取り直せない写真が生安とカツ丼女子会組のどっちか、もしくは両方の記念写真にかかっているようなのも不吉に思えてきます。
次回の冒頭で事件の詳細が明らかになるのでしょうが、どんな結果なのか知りたいような……知ってしまったら引き返せなくなってしまいそうな複雑な心境です。
感想まとめ
嫌なフラグが積み重なって次回がどうなってしまうのか恐ろしいです。
フィクションなので10週で区切りはついて普段の話に戻りますという作者の話から主役&準主役の皆には何もないと信じるしかありません。
最終的に「殺人・死体遺棄事件」で誰かの裏切りに繋がると思うと心配になってしまいますが……。
絶妙な匂わせ方で終わるオチで作者の才能が恐ろしいのは確かです。
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