『葬送のフリーレン』第48話の感想です。
前回と前々回で不足していた日常成分を補充して、いよいよ第二次試験に突入します。
割と真剣な話のはずなのにシリアスになりきれないのは持ち味と言うべきでしょう。
今回から始まる第二次試験でフリーレンたち参加者は零落の王墓と名付けられたダンジョンの攻略に挑みます。
最深部まで辿り着けば全員合格という条件。この条件だと今までの試験で合格者数ゼロだったようには思えないのですが、何か裏でもあるんでしょうか。
葬送のフリーレン 第48話の感想
前人未到の迷宮攻略へ
もしもの時には失格と引き換えに瓶に封じられた脱出用ゴーレムが手助けをしてくれるので一次試験のように生死に関わることはありません。また翌日の夜明けに条件を達成できなくても脱出用ゴーレムの瓶が勝手に割れてしまいます。
こうした条件が設けられている以上、誰かが脱出用ゴーレムを使うことになって離脱してしまうんでしょうか。
全員で協力しようと訴えるデンケンをこんなところにいられるか!と突っぱねて一抜けしたトーンとかフラグ感が強すぎて怪しい気がしてしまうのですが……。
次々に迷宮へと突入していく中、フェルンと共に最深部を目指すフリーレンにゼンゼも同行します。ゼンゼはフリーレンの素性を知った上での行動なので見極めるつもりとか裏がありそうです。
迷宮玄人に見えるフリーレンを待ち受けるもの
期待に応えるかの如くヒンメルたちとの冒険で多くの迷宮に潜っていたために知識が豊富で頼もしさすら見えるフリーレン。頼もしすぎて一瞬こんなに頼もしいのフリーレンじゃないと思いましたが、後のページを見て安心しました。
そしてフリーレンはヒンメルたちとのダンジョン探索の思い出を振り返る。
ヒンメルのようにRPGで次への階段を見つけて進めるんだけど、まだ行っていない通路に何かあるかもと逆戻りした経験を持つ人も多いんじゃないでしょうか。
早く先のストーリーを追いたい気持ちもありますが、時と場合によっては二度と訪れることのできないダンジョンもあったりするので悩みどころです。
脱線してしまった話は戻しますが、ダンジョンの危険性を説きながらも「珍しい魔導書かも」の言葉で手のひらを返すフリーレンが現金すぎて笑ってしまいます。
外ではデンケンたちのチームと他二人が残ってパーティを組むことになりました。
ミミックについて触れて「そんな馬鹿がこの試験にいるものか」とリヒターとデンケンがフラグを立てまくっている。そして読者はそんな馬鹿に心当たりがありまくってしまう。
そんな期待に応えるかのように間違いなくミミックだと判別しながらも、残されたわずかな確率にかけようとするチャレンジャー精神を発揮してしまうフリーレン。
その結果は言うまでもないでしょう。
解除するのは困難な結界をどうにかするほどの大魔法使いについてきたはずが……ゼンゼが後悔してしまうのも致し方ないことなのかもしれません。
葬送のフリーレン 第48話の感想まとめ&次号の考察
迷宮を前にバラバラになってしまう受験生たち。
ヴィアベルの言う通りに第一次試験では争う形になってしまっていたため理屈では納得していても気持ちが追いついていないこともあったんじゃないでしょうか。
その証拠に即席だったはずの第一次試験と似たようなメンツで固まってしまっています。
ゼンゼの合格者ゼロは打ち破られてしまうんでしょうけど、誰が残るのかは問題ですね。
そもそもゼンゼが最深部にたどり着けない可能性だってあるんですが……安定のフリーレンが心配すぎてしまいます。
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