死の淵から反転術式によって復活した五条は更なる力で覚醒を遂げました。そんな五条はリベンジを果たすために伏黒の目の前に立ちはだかります。
しかし伏黒も不意を打ったとはいえ学生ながらも最強を自称するほどの実力の持ち主である五条や夏油を一度は倒すほどの相手なので油断がなりません。
五条の過去を描いた星漿体争奪戦のクライマックスとなるであろう五条と伏黒の再戦。果たしてその結果として勝利の女神は誰に微笑むのか。気になる今回の感想をもう詳しく見ていきましょう。
呪術廻戦 第75話「懐玉−拾壱−」
余裕の伏黒が感じた違和感の正体とは⁉︎
死の間際にコツを掴んで術式の反転を習得した五条。そんな彼の放った一撃によって伏黒は思いっきり吹き飛ばされてしまいました。
恐ろしい威力なのですが、それでも伏黒は余裕の表情を崩さず。引き寄せに反射、停止と自在に操る五条の術式でしたが天与呪縛による優れた身体能力とクサリ鎌のように連結した天逆鉾があれば対応は可能と問題視していません。術者殺しと呼ばれるまでに実力者と対戦した事は何度もあったでしょうし、実力に裏付けられた伏黒の余裕は侮れませんね。
そんな中に違和感の描写が次々に挟み込まれていきます。余裕に見えて何か見落としている事実があるという事⁉︎と驚いたのですが、その正体はすぐに判明することになります。
更なる力を手に入れた五条の大技に伏黒は対抗できるのか⁉︎
反転術式を習得した五条ですが落とし穴に気がついていました。再戦までの間に調査したのか伏黒が禅院の出である事を知っていた五条は御三家に連なる家系なら五条の扱う術式のタネが割れてしまっている事は認識済み。しかし術式が割れているとはいえ五条には隠し球が存在していました。
術式の順転と反転をぶつけて生まれたエネルギーを利用する五条家でも一部しか知らない秘伝中の秘伝。虚式「茈」、作中では呪霊による交流戦の襲撃時に花御に向けて使用され、その結果として断崖絶壁を作ってしまい虎杖にスケール感の違いから驚愕されてしまったあの技です。
夏油に与する特級呪霊たちの中でもトップクラスの実力を持つ花御ですらボロボロにさせられてしまうほどの威力を持った技をまともに食らって無事でいられるわけがありません。
決着の果てに託された命!
五条の大技を食らって息も絶え絶えになってしまった伏黒、彼の失敗は覚醒した最強の術者である五条とマトモに遣り合おうとしてしまった事でした。のらりくらりとした感じだった伏黒でしたが、天内の遺体を引き渡した時点で任務は既に終了済みなのでやり過してしまえば恨みを買わずして終わったはず。それでも禅院家との確執や自尊心を満たすために打倒五条に挑戦したくなってしまいました。
散々クズ描写を加える微妙な仲でしたが、最後の人間らしさを取り戻して……。今際の際に自分よりも数年後に禅院家に売られてしまうであろう恵のことを五条に託します。最後の瞬間に考えたのが恵の後を託すことだというのだからやはり伏黒も人間だったのだなぁという。
それにしても結構キチンと託されている割になんだかんだで嫌われてしまう五条の人徳の無さと言ったら……強さと引き換えに色々失ってしまっていますね。
まとめ
五条VS伏黒の戦いが決着。最終的に有無を言わせぬ大技が炸裂してなすすべもなくと言った感じでした。五条と恵の因縁も見えてきてエモさがとても強いですね。
戦いは解決しましたが、天元様はどうなったのかとか黒井の生死など番外でも気になる事が目白押し。来週エピローグが描かれることになるのでしょうか……?
連休が絡むため、再び土曜発売となる次号が楽しみです。
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