星漿体の少女、理子にかけられた賞金に釣られて学園へと集う賞金稼ぎたち。その1人である職人オヤジ術者は夏油に倒されましたが、まだ魔の手は迫っています。こちらも強そうに見える紙袋マンの実力のほどは……!?
以下ネタバレを含む本編の感想のため、読む時は注意してください。

呪術廻戦 第69話「懐玉−伍−」
紙袋マンはとんでもなく雑魚なのに曲者!?
実力のありそうな変人として現れた紙袋マンでしたが実はすごく弱かった……。その実力たるや分身とはいえ術者ではなさそうな黒井にすら破れてしまうほど!
確かに棒術は凄かったし金的にモップアタックを食らってしまったら悶絶するのもわかるんですけど、まさかそこまで弱いとは予想外でした。
どうやら本人のフィジカル面が強いわけじゃなくて術式が応用が効くのでだまし討ちのような形でやってきた術者のようです。
やはり五条が連れているのが狙っている少女だと気がつき、すぐさま襲撃をかける紙袋術者。しかし前回の職人術者と同じく残念ながらやはり相手が悪かったとしか言いようがありません。
五条の眼によって分身の術式の仕組みを見破られてしまい、最後まで残った本体も撃破されてしまいます。
五条の術式の詳しい説明と術式「赫」の不発が見れたのが収穫ですね。大技くるかと思ったらまさかの……といった感じでした。
それにしても当時から尋常じゃなく強い気がするけど、反転術式を使いこなせるようになった上に順転と反転の混合技まで使えるようになってるとか五条先生が作中で圧倒的最強を誇っているのがわかりすぎます。
関係ないけど音楽の授業を受けている理子の元に馳せ参じた五条がクラスメイトはもちろん先生にまで大人気なのは笑いました。先生の「光源氏ディスってんの!?」とかこの漫画は本当に何気ない会話劇に魅力がありますね。
攫われた黒井、一体誰が!?
紙袋の術者を退けたのは良かったもののお世話係の黒井が何者かに攫われてしまったよう。盤星教とQの両方に対立するような言葉や理子を大切に思っているのが節々に見られるので自作自演ということは考えられないでしょう。
そうなってくると夏油も同行しているはずなのにどうしてそうなってしまったのかと言う話が問題になってきます。”将を射んと欲すればまず馬を射よ”のような巧妙さからして恐らく本命の伏黒たちによる行動だと思うのですが、”術者殺し”と呼ばれるような隠された能力に敗北してしまったのか、それとも実は……とかもあるんでしょうか。
未来がわかっているために少なくても夏油の命があることだけは確かなのですが、夏油がついていながらどうしての真相がわかりませんね。
しかし選択を迫られてしまいそうな事態も発生した上に過去編も今回で五回目と進んできて、星漿体の少女を巡る話がいよいよ佳境に入ってきたかのように見えます。このシリーズの展開が果たして現在の出来事にどう関わってくるのか。そして、過去の五条や夏油にどのような変化をもたらすのか。
それらの疑問がハッキリと見えてきそうなこれから先が楽しみでなりません。
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