先週までは一花の進退を巡ってひと騒動でしたね。
最終的に風太郎の想いが届き一花は退学ではなく休学の道を選んだのですが、出会った頃の風太郎であれば五月のように将来の道を見つけた彼女の背中を押すようにして応援していたはず。
現実的な答えよりも五つ子たちと一緒に卒業をしたいと自分のエゴを通すようになったのは彼女たちの影響が大きいのでしょう。
そんな騒動の中で風太郎が限られた時間を精一杯楽しむ事を決めていた事が明らかになりましたが、彼の前に次は学園での一大イベントが待ち受けています。
青春をエンジョイ……と思ったら不穏なフラグも立っていて、何かが起きてしまいそうな予感がしないでもないのですがどうなってしまうのでしょうか。
以下本誌のネタバレを含むため読む時は注意してください。
五等分の花嫁 第96話「進み続ける日常」
二学期が終わり五月の心中にも変化が!?
夏休みも終わってしまい新学期が始まりました。職員室へと呼び出されてしまった四葉でしたが、何か悪い事をしでかしてしまったわけではなく……学園祭の事を先生から相談されただけだったようです。話を終えて職員室から出た四葉でしたが、五月とバッタリ出会います。
バイト先について悩みつつ塾の講師である下田さんに相談してみると話していた五月でしたが、しっかりと動いていたみたいですね。五月のことに関して余り最近はスポットライトが当たっていなかったので今回お手伝いが進んでいた事が明らかになったのが久しぶりなのでは?
そんな五月ですが四葉から三年生が屋台が定番である事とどんな食べ物を出すか話を振られても食いつきません。
まさかあの五月が食べ物の話題に食いつかないなんて……と割と変なベクトルで驚愕してしまいましたが、本当にいつもの五月なら食い意地を発揮させていそうな所なんですけどね。彼女なりに自分の道へ進もうとしているという事でしょうか、いつもの様子を見ていると食レポの方が向いてそうな気もしてしまうのですが……。
四葉の溢れ出す気持ちが抑えきれない
今回の話で変化がクローズアップされたのは五月だけではありません。五月の変化を怪訝に思っていそうな四葉も気がつかない気持ちを抱えていました。
真剣に机に向かう風太郎の様子を眺めてドキッとしてしまったり、学園祭の話を持ちかけようとして声をかけられずに逃げ出してしまったりと恋する乙女全開になっています。
今までは他の姉妹優先で気持ちにフィルターをかけていたのですが、一花との話し合いの中で誤魔化しが効かなくなってきたように描かれています。
そんな四葉を風太郎が追ってきたのは四葉と学園祭の話し合いを進めるため。パートナーの学級長として頼りにしているとの言葉を風太郎からかけられた四葉でしたが、前回の学校での失敗の原因にもなり二年生の初めの頃にも二の轍を踏みそうになっていた彼女にとっては頼られるということはものすごく嬉しいこと。風太郎からしてみたら四葉によく見られたいというよりも素直な言葉で無自覚なのでしょうけど、しっかりと心を掴んでいきますね。
動き出した学園祭と三玖の描く絆
風太郎と四葉がリサーチしてきた結果から昨年一番人気だった”たこ焼き”が第一候補に選ばれます。真っ先に手を挙げたのは二乃なのですが風太郎の努力をちゃんと認めている辺り、もちろんなのですが、「七つのさよなら」冒頭のあの頃とは違いますね。
三玖の様子に気がついた風太郎が声をかけ、彼女が出した案はパンケーキ。前年のデータにはなかったようなのですが、女子ウケが良さそうなのはクラスメイトの反応からしてみても間違いないでしょう。
予想外の反響だったのか、なんだか照れていそうな反応なのですがもちろんこの可愛いって三玖の事ですよね!?と言いたくなるような絶妙な加減です。
そんな三玖は調理係をやる気満々でしたが、四葉が学園祭の相談で大人気なところを離れて様子を見ていた二乃と風太郎からは残念な反応が返ってきてしまいます。
確かにパンを焼こうとして石ころを作ってしまっていた頃の三玖を知っている身としてはその反応もおかしくは無いのですが……三玖本人も言う通り上達して食べられるものは作れるようになっているはず。それにしても二乃からはそこまで言わんでもぐらいのひどい言われようでしたが、気心が知れた仲でこその言い様だなぁと。
三玖はそんな二乃も最初から巻き込むつもりだったようで……パン&ケーキでパンケーキな辺り絶妙ですね。
どうやらケーキ屋は無事に営業を再開できたようでした。家庭教師だけでなく映画撮影の名目でプライベートレッスンもしてパン屋とケーキ屋のバイトを掛け持ちしている風太郎のバイタリティ半端ない。
不穏なD判定の持ち主は誰!?
風太郎が心配する一花に「大丈夫」と言い切るように全てが順風満帆に進んでいるようでしたが、合間にはチラッと誰かの大学受験模試D判定の結果が……。
前述の通りに二学期を迎えて風太郎の私生活は更にハードになっているはずなのですが、成績を落とさずにいられるのは写真の子との約束を胸にこれまで頑張ってきた風太郎が一花の言う通りに元々勉強が出来るからなのでしょう。
進路が難しくなってしまいそうな「D判定」を貰ってしまった誰かが気になりますが、少なくても女優の道を進もうとしている一花ではありませんし、料理学校へと進もうとしている三玖でもなさそうです。「D判定」の持ち主は残る姉妹たちの中に居るとして誰なのでしょうか。
まとめ
二学期に入って最初のイベントは学園祭。屋台での出し物も決まってこちらは順調に進んでいきそうです。
しかし先述の通り誰かの「D判定」が気になってしまいます。大学には縁がなかったため調べてみたのですが、これは油断すると失敗する可能性が高いが志望校を変えるほどでも無いぐらいのようです。
それでもワザワザそんなワンカットを含めてきたのだから何事もないと言うことはなさそう。今回の「進み続ける日常」というタイトルは良くも悪くも残された時間がそう多くない事を表しているのかもしれませんね。
動き出した時間の行く末が果たしてどんなところに落ち着くのか楽しみですね。
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