日の出祭の裏で五つ子たちの身に降りかかるトラブルの数々。それを乗り越えて一歩成長した姿を描く「最後の祭り」シリーズも三玖まで終わりいよいよ四葉へと巡ってきました。
実は思い出の少女だったり、最初から密かに恋心を寄せている四葉だけに波乱は必至であるかのように思えます。学園祭を成功させようと奮闘する四葉ですが演劇部の突然のキャスト変更が絡んでくることは間違いなく。また「一花の場合②」にて誰か倒れてしまった妹がいるとの事で心当たりになりそうなフラグが多い辺り、その点も気になってくるところですが果たしてどんな展開が待ち受けているのか。
ここから先は最新話のネタバレを含むため未読の人は注意してください。
五等分の花嫁 第107話 「最後の祭りが三玖の場合①」
学園祭で奮闘する四葉の胸中に過ぎるのは確かな気持ち
まずは初日の様子から、風太郎との約束に間に合わせようと点検を急ぐ四葉。火元の近くに雑然と置かれた紙片に軽く注意をしているのですが、初日の夜に起きた屋台の火事の原因は問題の紙片に引火したため……なのでしょうか。
そんな四葉が初日の舞台へと立つのですが予想以上にハマり役のよう。他の姉妹になりかわろうとするとボロが出てバレてしまう四葉でしたが、最初から風太郎に恋心を悟られないように”演技”してきたのも四葉。他の姉妹を演じるのが苦手なだけで演技自体はどうやら得意だったみたいです。
そしてお化け屋敷のお手伝いでは包帯女を演じる四葉。遠巻きながら林間学校の出来事に触れられる形ですが、あの時に風太郎が出来なかったキャンプファイヤーでの誰かとダンスを踊る事が実現したりするのでしょうか。更に他の店の呼び込みではお礼としてから揚げの無料券を受け取りますが、その無料券は腹ぺこと疲労でフラフラになった風太郎へと渡ります。この無料券を風太郎がどうしたのかは書かれていないのですが次の五月編に関わってくる事はあるのでしょうか。
風太郎の宣言で四葉の秘めた思いが目覚める
約束の時間に集合し風太郎の宣言を聞いて「選ばれるのが自分だったら良い」と四葉は妄想します。あきらめたかのような四葉でしたが、一花と同じく本当の気持ちは胸の奥底に仕舞われていただけで確かにそこにありました。
その前にも大切な人に認められただけで「全てが報われた気がする」と感じていたり、自覚をしていないわけではなかったのですが”自分が本当にやりたい事”を見つけられない四葉が本心に気が付くための一歩を踏み出そうとしているような……そんな気がします。
重ねた無理で失敗を繰り返してしまった四葉はどうなる⁉︎
二日目もまた学園祭の準備を張り切る四葉。そんな彼女は前日の出来事を悔しがる前田と、それを宥める武田に遭遇します。とりあえず注意はしていたので四葉が責任を感じる必要もないのですが、指摘するシーンや間に合いそうだと上機嫌なシーンが再び描かれているので、もっと強く言っていれば事故は防げたはずと自責の念にかられてしまった部分もあるのかも知れません。
そのせいか初日以上に奮起して学園祭成功のためにあちらこちらの仕事を片付けようと奔走する四葉でしたが竹林と遭遇したところで限界を迎えてしまいます。誰か倒れてしまった事に触れられた多くの人が予想した通り二日目に倒れて入院してしまったのは四葉でした。
倒れてしまった直接の描写がないため時系列がよく分からないのですが竹林と出会った直後ならばお昼頃でしょうか。目覚めた病院で事実を知った四葉の胸中はどのようなものなんでしょうか。
まとめ
最後の病室のシーンも時系列が分かりにくいのですが「最後の祭りが二乃の場合②」で風太郎と共に病院を訪れた二乃が終了後に父親から聞かされた感じだと思います。もしそうだとすると風太郎が病室を訪れ、一花の来訪は間違いなく次回の展開に待っていそうです。
それにしても倒れてしまった誰かという問題では四葉に心当たりが多く、そうであると予想はしていましたが四葉であって欲しくなかったと言うのもまた本音としてあります。というのも直近の出来事で風太郎の思いを閉ざしてしまった一花が自分の素直な気持ちを蘇らせる話だったり、未解決だった父親との軋轢を解消した二乃と違い、前回の三玖や今回の四葉は今まで積み重ねてきた成長の繰り返しの側面もあり焼き直しとみられる部分も多いからです。
特に四葉は転校してきた原因や「七つのさよなら」で断りきれずに学業が疎かになってしまった過去もあり、同じ問題を繰り返してしまうのは成長していないとも捉えられかねません。
そんな印象を払拭できるのは後編での出来事次第だと言えるのではないでしょうか。今まで書かれてきた「最後の祭り」シリーズと同じならば問題の解決と共に風太郎に口付けをするシーンが描かれることが予想されます。
お約束?となりそうなイベントを解決しながら、そんな思いを間違っていたと改めさせられるような回になるんでしょうか。四葉の解決編となりそうな次回の話に期待せざるを得ません。
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