ヤングガンガン 2018vol.24(12/7発売)に掲載されている『たとえ灰になっても』第53話の感想です。
本誌の最新話までのネタバレがありますので読みたくない方は注意してください。
第52話「四宮さんちのお家事情」の感想はこちらから
第53話「腹蔵なく…」
正輝に訪れた突然の別れ……
ある日母の輝子は突然、家を出て行ってしまうという。その言葉に動揺しながらも正輝は自分もついていこうとするが断られてしまった。
これって†姫蘭†の過去の際に語られた”甥に暴力を振るい過去に戻ってしまったかのような夫に愛想を尽かして家から出て行った”というエピソードの正輝視点ですね。
そんな輝子の気持ちを知らず正史の暴力は止まることを知りません。正輝はそれに加担してしまったことに負い目を感じてしまっているようで、陰ながら見守ることしかできませんでした。
結局のところ、大人しくなっていたものの”そういう性格の人間だった”し、引き下がってしまったとはいえ一度はなんとかしようとしていたのでそんなに気にすることでもないような気もするんですが……。
良真の気持ちは確かではないですが、そのせいで自分の家に居づらくなってしまったという正輝は学校生活でいじめにあうものの庇ってくれる友達のおかげで辛い思いはせずに済んだようです。
伯父が殺人者でも本人の家庭には関係ないのにこの仕打ちはありえないぐらいじゃって気もしますが。
中学時代になった正輝は……
疎遠になったまま時間が経ち、すれ違いざまに良真たちの様子を気にする正輝。この時に「車に気をつけろ」と言っていた良真の方がトラックに激突されて死んでしまうのはなんたる皮肉!
まだ輝子も週に一度は帰ってきていたようで複雑な思いを抱えながらも正輝は幸せそうです。
正体発覚の際に「久しぶりに会ったと思ったら何やってんだよ!」と訴えてましたので徐々にここから遠ざかっていくのか……?
そしてゲームの腕前は正輝よりも輝子の方が上のようですが、幸花とどっちが強いんだろうか。
まだなんとかなると思っていた正輝でしたが、自分では満足げな成績を見せたところ正史は怒り出してしまった。
実はそれでも凄い成績なんですが、良真の方が更に成績良かったようで……。
兄の正義に対する敵対心をむき出しにする正史でしたが、おそらく塀の中にいるであろう人物がどうしろというんでしょうか。普通に良真が頑張った結果がこれなだけだと思うんですが。
正史が兄へのコンプレックスを晴らすための身代わりでしかない事に気がついた正輝でしたが、そのままどうでも良くなって扉を閉ざしてしまった。
1話で治療費を融通して貰いに来た良真に「子供はいじめのせいで引きこもりになってしまった」と訴えてましたが、本当の原因ってそんなせいにしてた正史自身だったようです。
さらに解剖されていくカエデの運命は……
解剖されていくカエデにクロエルは”ある人物”の名前を吐くように求められます。それでも負い目があるので絶対に答えないカエデ。
その様子を見て沙羅は「ただの破廉恥な人物だと思っていた自分を恥じる」と心中で改めていますが、そうじゃない人物が「クロエルちゃんがおっぱいを〜」なんて言わないので見立ては間違っていないと思います。
しかし純真に見えて高枝切り鋏で肋骨切断とかやっぱりシロエルも似たものだなぁ……。
カエデの出したヒントのおかげで招待に気がついたユキでしたが、迂闊に名前を呼んでしまうと知り合いであることに気づかれて自分の正体までも芋づる式にバレる事を恐れています。
結果さらに拷問が続くカエデでしたが、その助けを求める沙羅の訴えに答える誰かが四宮正輝の名前を呼んで……!?
一体誰がその名前を呼んだのか気になる所ですが、今回の話はここで終わってしまいます。
感想まとめと53話の予想
正輝と良真たちとのすれ違いやそこから来ている現在のカエデの決意。その気持ちに応えたのか慈悲を与えたのはどこの誰なんだか気になる所ですが次回は休載のターン。
カエデはここで終わってしまいそうですが、振り返ってみると正輝がゲェムに参加するようにクロエルから誘惑されるための理由がわからずじまい。
金庫から失われていたお金の行方が関わってくるのかと思いましたが、謎なままカエデは死んでしまいそう。
それとも次回にさらなる回想シーンで語られていくのでしょうか。
人間には太刀打ちできない天使にボコボコにされてしまう格闘地獄の次は普通に痛そうなエグい拷問の解剖地獄でしたが、残された沙羅の運命はどうなるんでしょうか。
休載明けの次回ではそこまで行かなそう。
次回、第54話の感想はこちらから
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