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殺された人間が蘇るように”改変”された世界に何を思う『ヨリシロトランク』感想

今回は『ヨリシロトランク』を紹介していきます。

『なるたる』『ぼくらの』の鬼頭莫宏の原作に成人マンガ家のカエデミノルが作画としてタッグを組んだ作品で”らしい”世界観が丁寧に描かれていきます。

漫画は講談社の無料マンガアプリ『コミックDAYS』にて隔週木曜日に連載されています。

改変者と名乗る謎の少女の手によって殺人犯が殺されると被害者が蘇るようになってしまった世界を中心に変わってしまった人間関係を巧みに描いていく『ヨリシロトランク』のあらすじから見どころと魅力を分かりやすくまとめてみました。

ヨリシロトランク(1) (コミックDAYSコミックス)

「ヨリシロトランク」の基本データ

連載媒体:コミックDAYS
原作:鬼頭莫宏・作画:カエデミノル
出版:講談社(ヤングジャンプコミックス)
コミックス:1巻〜

「ヨリシロトランク」の見所と魅力

巧妙に練られた世界観

ストーカーに大切な娘を殺されてしまった父親の前に改変者と名乗る謎の少女が現れて世界の法則を変えてしまった事を発端に今まで当たり前だった事が当たり前でなくなっていく……。

具体的にいえば事故でも事件でも人が殺されてしまった時に犯人を殺せば被害者が蘇るように法則が書き換えられてしまいます。そしてそれは実際に父親がストーカーを殺害し娘が帰ってきたことで世間の知るところになるのですが……。

結局、娘を助けるためだったとはいえ人を殺してしまったわけで果たして正しいことなのかそれもまた罪なのかといった答えを出す事は難しい問題です。作品の中でも激しく議論が交わされることになり暴走する被害者の会が登場したり平穏無事にいきません。

もちろん現実で誰かを殺せば誰かが蘇るなんては事はあり得ないはずなのですが、明かされた新事実によって必要に迫られた世界が変わっていく様子は、もし現実だったとしたらこんな風になっていくのではないかと思わされてしまうほど秀逸です。

しかし、そんな変化もこれからのストーリーに関わる仕掛けの一部だったりするようなのでどんな意表をつく展開が待っているのか楽しみになってきます。

読めば一層気になる裏話対談も公開中

原作者『鬼頭莫宏』に作画担当の『カエデミノル』、講談社の担当編集といった作品に関わる人物たちにより『メンバーが集まり作品を作ることになった経緯』『作品の裏話』などを語っている対談コラムがコミックDAYSのサイトにて公開されています。

今後の展開の示唆などはそれほど多くないのですが作り手側がどういう考えでこの作品を描いているのか知ることで理解が深まるというか作品をより一層楽しむことができるようになると思います。

コミックDAYSのサイトで序盤の試し読みもできますのでチェックして面白いなと思ったら対談も合わせてチェックしてみたら良いでしょう。

「ヨリシロトランク」の感想まとめ

基本は『加害者を殺せば被害者が蘇る』ように変わってしまった世界を舞台に展開されるオムニバスストーリーなのですが、それぞれのストーリー描写が本当に巧みで唸らされてしまうようなマンガになっています。

現代を舞台に法則が生まれたことで変わっていく法律や取り巻く人々を描いていくのかと思ったら意外な方へと進んでみたりして良い意味で裏切られてしまうのも素晴らしいとしか言いようがない。
原作の代表作が『なるたる』『ぼくらの』といった作品たちだったりするのもなんとなく一筋縄じゃいかないのではないか感があって期待が高まりますね。

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