【ヤングガンガン 2019vol.4】たとえ灰になっても 第56話「善きサマリア人の法」感想【ネタバレ】

ヤングガンガン 2019vol.3(1/18発売)に掲載されている『たとえ灰になっても』第55話の感想です。
本誌の最新話までのネタバレがありますので読みたくない方は注意してください。
第55話「金も、銀も、玉も…」の感想はこちらから

かなろぐ。
【ヤングガンガン 2019vol.3】たとえ灰になっても 第55話「銀も、金も、玉も…」感想【ネタバレ】 ヤングガンガン 2019vol.3(1/18発売)に掲載されている『たとえ灰になっても』第55話の感想です。 …

目次

感想

かつての沙羅の記憶、その正体は?

 

江端優哉という少年が登場し、沙羅という少女となんだかラブコメのようなやり取りを繰り広げています。

優哉は彼女から遊園地へのお誘いを貰います。その会話の中で良真の妹である幸花の名前が出てくるので良真たちとは知らない仲じゃなさそう。

来週の日曜日にと約束するのですが、こういう漫画で絶対の約束をした場合、”絶対”いけないフラグが立ちかねないので物凄く危険な予感がするんですが……。

 

しかし、それは校舎の屋上でサボりを決めていた優哉が見ていた夢だったようでハッと目が覚めてしまいます。夢オチのせいでさっきまでの回想シーンが事実なのか本当に夢だったのかイマイチわかりにくい。

事実だったとしたら約束だったり沙羅との仲だったりは余り良い結果にはなっていなさそうです。

そんな優哉の前に現れて焼きそばパンを手渡してくる良真。悪態をつきながらもなんだか仲が良さそうなんですが、今までのユキの話だと現世に心まで信頼している人は居ない口ぶりだったのでそこまでの仲でもないんでしょうか。

そんな思い出に重なる感じで次のページに深刻そうな沙羅の姿が描かれてますので江端優哉が沙羅の正体っぽい?

”沙羅”がモノローグ込みで過去を語ったわけではないので、まだ実は現世の沙羅が”沙羅”の正体で良真と優哉のやり取りもこっそり影から見ていた可能性もないわけじゃない?

この作品自体がそういう場所でミスリードをやってくるような事が少ない印象なのと優哉が”沙羅”の口調に近いのでそういう事で良さそうな気がしますが……。

 

 

クロエルの告げる新事実、”辺獄”では時間がない!?

 

涙を浮かべながらも沙羅の助かる可能性に期待を持つ亡々死でしたが、そこに割って入ったユキは沙羅をさっさと始末して”準決勝”へと進めるように促します。

クロエルがなんらかの接点がある人を集めた以上、沙羅も知り合いである可能性がある割に

……というか冒頭の人間界での話を見るに確実にそうなんですが、ユキは幸花を救う事に関して以外は非常だなぁという印象を受けます。

前回のやりとりでのユキが”忘れている””思い出さなくてはいけない”事ってやっぱり”幸花を救う”以外にありそうな感じです。

そんなユキに対してのクロエルの返答は時間の事なら心配いらないとの事。時間なんて”概念”は本当は存在しないとの言葉はなんとなく意味深です。

食料や生活に必要な施設も完備されているようで準備万端、関係無いところでうっかり餓死されたら面白くないので本当にその時は蘇生してくれそうな気も少ししますが……。

沙羅が生き残るために医者を探せ!

常称寺は医者は鈴野りんではないかと疑うのですが、骨継ぎとかが出来るだけで放射線などに関しての知識はないと告げます。それに命を賭けた博打に負けた沙羅を救う理由もないのだと。ずっと言動的にそんな感じですが、りんって真っ当な世界で生きてきた人じゃないよなぁ……。

沙羅の皮膚が徐々に腫れてきているようで、亡々死はそれが放射線の影響によるものだと慌てます。本当にそうなのかどうかわかりませんが、そうなら知ってる亡々死も大概他の人よりも知識ある気が……沙羅のためにお医者さんを探すぐらいなので亡々死本人がそうだったという可能性はゼロなんですが。

そんな亡々死を諦めるように促すユキ。†姫蘭†やカエデの例を挙げて本当はクロエルたちに助ける気はないと告げます。

クロエルは敗者を生き残らせる気など毛頭なくて足掻くさまを見て楽しんでいるだけなのだと……。

確かに†姫蘭†は可能性があるように見せかけた無理ゲーでしたが、カエデはユキの本当の名前を宣言すれば生き残れたので言うほど無茶でもなかったような気がするんですが。

もっともクロエルは”救世主(メサイア)”に関する事以外なら人の心を読んだり何でも”目”で見通せるようなのでカエデの性格ならユキの名前を言う事が絶対に出来ないのを識っていたと言うのならばその限りでもないのかも。

感情的になっている亡々死はユキの事を「身内が同じような状況になったとしても諦めて死ねを言える悪魔のような奴」と評しますが”原因不明の病”のせいで余命いくばくもない身内を助けようと足掻いているのが他でもないユキだったりするんですよね。

正体に気がついている沙羅やカエデの名前を呼んだ誰かはその事を知っているかもしれませんが。

覚悟を決めて語る沙羅でしたが吐血し、状態は思わしくない様子。そんな様子を見て亡々死は涙ながらに”お医者さん”に向けて訴えかけます。

でも沙羅の言う通り身バレの危険性もありそう易々と現れてくれるはずがない……と思いきや、手術着に身を包んで現れたフグドク!

治療は難しいけどひたすら延命するだけなら可能性はゼロじゃないと手伝えるならと他の人に助力を求めます。

頼もしい限りですが、しかし直前に亡々死が割ととんでもない事を口走っている気がします。

血だって臓器だってなんだってとは……気がついてないかもだけど、こんなこと言っちゃえばロクなことにならない気がする。

医者ならばもっと良い名前がありそうなんですが、りんからテトロドトキシンと呼ばれ自分でもフグドクを名乗っている彼女ですが果たして!?

まとめと56話の予想

クロエルのいう”お医者さん”の正体が自分だったと告げ、沙羅の処置をしようとするフグドクというシーンで終わりましたが今までのペースを考えるともの凄く早すぎるような気がします。

フグドクの善意からと思われる行動ですが、本当にそれだけだとも思えないんですよね。

それというのもタイトルの良きサマリア人の法というのが調べてみると新約聖書から由来されている「窮地の人を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができる事をしたのなら、たとえ失敗してもその責任を問われない」という趣旨の論法で法律として採用している国もあるというものらしいのですが、その考え方に則るのならばもしひどいことになってもフグドクにはなんら関係ないよということになってしまいます。

 

それでも個人的には沙羅には何らかの役割がまだあってここでは死なないんじゃなかろうかと考えているのですが、予想以上のスピードすぎてどうなるんだろうと。

†姫蘭†やカエデの事をやり玉に挙げて沙羅も同じように死んでしまうだろうと非情な予想を立てているユキからしてそれを裏切るような事態=生存フラグに思えてくるんですけどね。

 

それにしても現世で沙羅を名乗っていた少女と(おそらく沙羅であろう)優哉の関係や彼らに何があったのかという出来事も気になります。

少なくてもどちらかが沙羅でゲェムに参加してお金を稼がないといけない理由が発生してくるのは確かなんですが……。

制服が違うので中学生?時代かだと思われる優哉の夜更かしの原因とかも気になってしまいますね。

しかし次号はいつもの3回掲載後1回休載ペース通り残念ながら……来月を大人しく待ちたいと思います。

 

 

次回、第57話の感想はこちらから

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