魂の眠る地(オレオール)だけじゃない フリーレンたちの旅の先に待つものの正体

魂の眠る地(オレオール)を目指すフリーレンたちの時間経過を表すのに、あえて「勇者ヒンメルの死後何年」という表現が使われる理由を考察します。
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■時間経過を示す「ヒンメルの死後」の年数

 『葬送のフリーレン』は長い時間を生きるエルフのフリーレンが一緒に魔王を倒す旅をともにした「勇者」ヒンメルとの別れを経験し、命の尊さを知った彼女が再び冒険に出るという魔王を倒した後のアフターファンタジーです。

 仲間たちとともに死者と再会できる天国のような場所「魂の眠る地(オレオール)」を目指しているフリーレンですが、旅の途中で厄介ごとに巻き込まれて長い時間をかけるときがあります。

 例えば原作第3話ではヒンメルの銅像の周りに失われた蒼月草の花を魔法で植えるために半年をかけて探し、第5話でも船の墓場と化した海岸を綺麗にするため3か月もの期間をかけるといったような長期滞在がフリーレンの旅ではザラです。

 そのためか毎回冒頭で「勇者ヒンメルの死から何年」といった形で時間経過が差し込まれています。しかし、あえて「勇者ヒンメルの死から」を数える理由はどうしてでしょうか?

 もちろん「作中で既に故人なため回想シーン以外での登場がないヒンメルを印象付けるため」「フリーレンの胸中にヒンメルの存在が深く残っているから」といった理由もあるかもしれません。

 それを踏まえて、どうしても「勇者ヒンメルの死から」を数えなくてはいけない理由を考えるとすれば彼の死が描かれた第1話にヒントが隠されているはずです。

 第1話では王都に凱旋した勇者パーティが夜に50年ごとに訪れるエーラ流星を目撃し、フリーレンの提案によって50年後に再び勇者パーティが集まって絶景ポイントを目指して1週間の短い旅に出ます。

 そして約束を果たして満足したのか、間もなくヒンメルは安らかに息を引き取ることになります。

 こうして振り返ってみると「勇者ヒンメルの死から50年」のタイミングで再びエーラ流星がめぐってくることになるのではないでしょうか。

 フリーレンの物語としては「僧侶」ハイターによって育てられた少女・フェルンや「戦士」アイゼンの弟子・シュタルクといった勇者パーティの後継者とともに、かつて勇者パーティがたどった足跡を振り返るのが基本的な流れです。

 第1話も言ってしまえばヒンメルたちとの思い出話には違いないので、最後にフリーレンが同じ体験をもとに振り返ったとしても決しておかしくはありません。

 あくまでも妄想の域を出ないため、絶対に最終回はこうなるという保証はないのですが、決してあり得ない話ではないと思います。今回の話を聞いて皆さんはどんな最終回を予想したのでしょうか。

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