戦いを終えた魔法少女のその後に平和は待っていなかった〜『魔法少女特殊戦あすか』感想

『月刊ビッグガンガン』にて連載中の『魔法少女特殊戦あすか』の感想です。原作はアニメ『PSYCO-PASS』の脚本などを手がける深見真先生、作画を刻夜セイゴ先生がそれぞれ担当しています。2019年1月よりアニメ放送予定で既刊が現在7巻、7月25日には最新8巻の発売を予定しています。
魔法少女特殊戦あすか 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

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あらすじ

謎の生物・地冥界(ディスアス)の侵攻によって危機に瀕していた人類は、不思議な魔法の力を得た魔法少女達の活躍によって救われた…。そして3年後、それぞれの生活に戻った彼女達に、その日常を切り裂く新たな事件が勃発!! 人類の救世主となり“伝説の五人(マジカル・ファイブ)”と呼ばれた魔法少女の一人、大鳥居(おおとりい)あすかは運命に翻弄されながらも懸命に現在(いま)を生きようとしていた…。

感想

戦いを終えた魔法少女のその後を描いた作品で主人公の大鳥居あすかは重圧や疲弊感などで非日常を遠ざけた生活を送ってしまっています。そんな高校生活の中で得た大切な友人たちやかつての仲間との再会を果たす中で彼女たちをその身に迫る危険から守るために再び戦いに身を投じて行くという。
カテゴリー的には正統派のバトル系魔法少女というよりどちらかといえば『まどかマギカ』以降の邪道系に属してしまうかもしれない漫画。変身能力を持ち魔法による思考操作で自分の正体がバレないように戦うため作中でも魔法少女という名称で呼ばれていますが、『なのは』や『プリズマイリヤ』のように魔法の撃ち合いより物理で戦っているのでミリタリー的な趣きが大きいかもしれません。
あまたの戦いを潜り抜けたあすかたちは精神的には成長しきっているというかたくましくあまりうじうじしたところがないのは好感触。
闇の世界との戦いが終わったとしても悪事を働く人間がいなくなったわけでなく……その人間たちに対して他の魔法少女たちが未だに戦い続けていたりするのはなんだかリアルな感じ。
作画的には普通?な感じですが、魅せ方は悪くないので自然に先が気になってしまいます。1巻から既に動き出している自称「とてもわるい魔法少女」たちに追い詰められて行くあすかたちがどうなっていくのか、敵の目的は一体なんなのかが気になります。

なし崩し的に魔法少女として戦う羽目になって行くあすかの今後はどうなって行くことなのでしょうか。アニメ化前にぜひ読んで見てはいかがでしょう。

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