『ジャンプ+』で隔週土曜日に連載中の原作「平石六」と作画「景山愁」によるダークヒーロー漫画「サイコアゲンスト」が面白かったので紹介します。既刊は現在1巻まで発売しています。
あらすじ
近未来、遺伝子異変から第二進化型人類、通称「セカンド」が発生。彼らは非常に高い身体能力を誇るが、政府はこれを危険視し、監視局を設置。娘を殺された一般人の医師・黒崎レオンは、復讐を果たす過程で「セカンド」以上の力を発現し…!? 悪が悪を殺す新SFアクション開幕!!
感想
娘をある男の犯罪の犠牲になって失ってしまった男=黒崎レオンが復讐心のためにその原因となった男を狙うと言うダークヒーローな感じの導入で始まる作品です。
結論から言うとあっさりその復讐は果たされてしまいます。その過程で犯人に一度は殺害されてしまうレオンでしたが電気を操る力を得て復活し、その復讐を果たします。第二進化型人類<セカンド>と呼ばれる特殊能力を持った人が居る世界ではあるものの後天的に目覚めてしまうことはないとされています。そんな事が出来ちゃったおかげで、のちに彼は第三進化型人類<サード>と呼ばれるようです。
復讐のためとはいえ犯罪に手を染めてしまった以上、セカンドたちを管理する組織や警察に追われる身になってしまうレオン。その前に神風エリスという管理局のエージェントが現れて……。
誰にも理解されずに犯罪の撲滅のために孤独に私刑を繰り返すレオンですが、エリスの登場で物語はある意味で転機を迎えることになります。
レオンと出会ったエリスが彼のプロフィールから興味を持ち、彼を観察する名目で行動を共にするようになってからいわゆるバディもの的なやりとりも増えてきて朴訥なレオンが天真爛漫なエリスに振り回される様子になんだかクスッときてしまうようなことも。
それにしてもエリスという少女なのですが、ちょっかいを出してきたレ◯パー集団を抹殺してしまう残酷さを持ちながら、子供っぽい一面も見せるものでなんだかギャップがズルイ……(笑)
一見完璧にも見えるレオンですが、彼には大きな欠点がありました。
医師である彼は刑を執行する前に術後の完成図を相手に見せその通りに仕上げていくのですが、その絵がなんというか……その……いわゆる画伯という奴です。
そんな壊滅的な絵を描くのですが、彼自身は気がついていないようで指摘されるとガチでショックを受けてたりする人間味も併せ持っています。
ラストでは事態は更に進展していき、もの凄いパワーを持った囚人が脱獄してしまい、更なる危機が迫りそうな感じでどうなってしまうのか。
ジャンプ+で連載を読んだよという人も、だからこそ巻末に掲載されている書き下ろしのおまけ回は楽しめること間違いなしです。
ジャンプ+の繰り出すSFアクション漫画、面白いので是非とも読んでみてください。
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