「呪術廻戦」で東京校のパンダに対抗するかのように登場する京都校のイロモノ枠が究極メカ丸です。名前の通りスターウォーズに出てくる通訳用ドロイドC3-POのようなロボットの外見をしていて作中では釘崎に某携帯電話の店先で見るロボット呼ばわりされています。
この記事ではそんなメカ丸の正体、どんな能力を持っているのか……。また彼に関わる衝撃の事実を紹介します。
究極メカ丸
究極メカ丸は京都呪術高等専門学校の2年生で呪術師としての階級は準一級です。
『呪術廻戦 4巻』より
©芥見下々/集英社
見た目からしてロボットのようですが、このロボが彼の本当の姿ではありません。
メカ丸はカラクリを遠隔操作する傀儡操術の使い手でロボの姿は分身のようなもの。別なところからメカ丸の本体である生身の呪術師が操っています。
そんなメカ丸の本当の名前は本体は与幸吉(むた・こうきち)という男性です。事情により体が弱い彼は生命維持装置に繋がれている上に全身包帯でぐるぐる巻きにされています。
因みにメカ丸という名前は昔見せてもらっていたアニメから取ったそうです。
メカ丸の実力の秘密とは!?
『呪術廻戦 5巻』より
©芥見下々/集英社
そんなメカ丸の本体(与幸吉)は生まれつき下半身の感覚がなく、月明かりでも焼かれてしまうほど肌が弱い、全身の毛穴から常に針が刺されているような痛みがあるなど生命維持装置に頼らなければ生きていけない身体の代わりに呪力が強化された天与呪縛の持ち主です。
天与呪縛とは生まれつき持っている何かしらを代償として別の能力が強化される縛りの事で、作中にはメカ丸とは反対に呪力を失って肉体が強化された禅院真希や伏黒甚璽といったキャラクターが登場しています。
メカ丸の天与呪縛の効果はかなり強力で彼の事情を知らなかったパンダはメカ丸の本体がギリギリ試験会場の外にいるぐらいかと推測していましたが、実は日本全土をカバーするほどの広さを持っていることが明らかにされています。
『呪術廻戦 9巻』より
©芥見下々/集英社
呪術師として実力を秘めたメカ丸ですが天与呪縛のせいで満足でない自分の肉体のことは忌まわしく思っていて、健康な肉体を手に入れられるなら呪力を捨てていいとさえ思っています。
交流戦ではパンダの戦いを繰り広げる!
京都校と東京校の対抗試合である姉妹校交流会の団体戦でメカ丸はパンダと勝負することになります。
『呪術廻戦 5巻』より
©芥見下々/集英社
メカ丸の傀儡には多数のギミックが仕組まれていて、右腕に刃を仕込んだ刀源解放《ソードオプション》や更に右肘部分に仕込んだジェット噴射で加速して斬りつける推力加算《ブーストオン》から繰り出される絶技抉剔《ウルトラスピン》などの攻撃技に加え、防御技の「剣山盾《ウルトラシールド》を持っています。
それだけでなく左の掌から熱を放つ《大祓砲(ウルトラキャノン》で遠距離でも驚異的な火力を秘めている。
さらに遠距離を強化したタイプの砲呪強化形態《モード・アルバトロス》に変形し、口から出した砲塔と両方の掌の三箇所から放つ三重大祓砲《アルティメットキャノン》といった大技でパンダを追い込みます。
しかしゴリラモードのパンダから受けたダメージによりアルティメットキャノンを使えなくなってしまい、接近戦でトドメを刺しに挑んだところをパンダの裏をかいたカウンターにより敗北してしまいます。
パンダに負けた後のメカ丸は傀儡の受けた損傷のため出番はないのですが、メカ丸の操る傀儡はあの一体に限らないはずなのでもしかしたら……という気はしてしまいます。
夏油たちとの内通者はメカ丸!
メカ丸の本体である与幸吉こそが夏油たちと情報をやり取りしていた内通者の1人でした。
生まれ持った天与呪縛のせいで培養水槽から動けないメカ丸が呪力を捨ててでも仲間たちと一緒に居たいと願う気持ちは普通のこと、真人の能力を使って与幸吉の身体を健康にするのと引き換えに彼らに情報を提供するようになってしまうのは仕方のないことでしょう。
交流戦を利用して東京校を襲撃した際に京都校のメンバーには危害を加えないという約束をしていたのですが、夏油たちに反故にされてしまったのが理由でメカ丸は彼らとの契約を破棄しました。
『呪術廻戦 10巻』より
©芥見下々/集英社
契約さえなければ敵同士なので、そのままメカ丸の行動が気に入らなかった真人との戦いになってしまいます。そうなるのが予め分かっていた幸吉は巨大メカ丸や仕込んでいた秘密兵器、領域展開の対策などを準備していましたが力が及ばずに敗北、真人の手にかかって殺されてしまいます。
関係ないですが、巨大メカ丸こと絶対形態《モード・アブソリュート》って某人型巨大決戦兵器に不思議とよく似ているなって気がします。
渋谷事変でまさかの復活!
本体の与幸吉は真人との戦いの末に命を散らしてしまいましたが、夏油たちの作戦を知る彼は保険として小型メカ丸を隠し場所に残していました。
保険が発動する条件だった五条封印が実行されたことにより動き出したメカ丸が虎杖にその事を告げたことで夏油たちの目的及びそれが果たされてしまった事が明るみになります。
隠された小型メカ丸は3体ありましたが1体は夏油たちに監視がバレてしまったために破壊され、もう1体は脹相との戦いで虎杖に助言を与えた後に破壊されてしまいます。
残された最後の小型メカ丸は渋谷へと急ぐ京都校のメンバーたちの前に現れ、最期に自らの思いを仲間たちに打ち明けた後で力を使い果たしてしまいます。
まとめ
メカ丸はイロモノキャラかと思いきや、割と深刻な事情を抱えていたり京都の仲間のことは大事にしていたりと憎めないキャラクターです。
その正体は内通者でしたが 最後は因果応報が巡ってしまう事になってしまいました。残された呪力も使い果たして退場してしまったので、出てくるとしたら回想シーンぐらいしかなさそうですが小説版などの別媒体で生前のメカ丸の姿を見る機会があったら良いですね。
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