ジャンプSQ2018年8月号(7/4発売)に掲載の憂国のモリアーティ第24話「モリアーティ家の使用人たち」の感想です。本誌のネタバレがありますので未読の方はご注意ください。
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大英帝国の醜聞の事件が解決し、仲間入りすることになったアイリーンことボンドでしたが、その振る舞いにモラン大佐は戸惑い気味。いくら男性として扱って欲しいと言ったところで実際は……ですので無理もないですね。どちらかといえばモラン大佐に同情したくなりました。
モラン大佐は全体的にボンドに振り回されがちだったのでなんだか不憫な役回りに……。一番の見せ場など格好良いところもあったんですけどね。
そんなモラン大佐とボンドを中心に仲間達でウィリアムからの頼まれ物を取りに銀行へ向かうことに。しかし、そこに待ち構えていたのはまたしてもトラブルでした。
荷物を取りに来たはずの銀行が強盗にあってしまったのですが、こんなトラブルは慣れっこと言わんばかりにそれぞれ自分の判断で動き出し……。
なのですが、ボンドはまだその感覚が理解できないようでとりあえず言われた通りに動きます。荷物を銀行強盗に渡すまいと先に手に入れるために金庫へ向かうのですがそこに居たのはモラン大佐ただ1人。
モラン大佐から言われた通りを守りつつもそれを遂行するために自分で考えて動くことの大切さを教わったボンドは事態を解決させる方法を発案します。ボンドといえば秘密アイテムを使ってなんとかするイメージが強く、この作品も見た目は細身なんですが意外に肉体派だった……。
やっぱりクレイグボンドと言うかそんなスタイルなんでしょうか。柔能く剛を制す感じなのでまた違う気も少ししますが。
銀行強盗の手柄はそこに居た警官に与え、自分たちは何もしなかったことにして一件落着。全員の力を合わせて事件を解決し、少し打ち解けた感じになったボンドとモラン大佐。
帰宅した彼らを待ち受けて居たのはそんなモラン大佐の師匠であるジャック・レンフィールドという男、かつて彼はなんとジャック・ザ・リッパーと呼ばれ恐れられた軍人だった。
まさかジェームズ・ボンドに引き続きジャック・ザ・リッパーが登場するとは思いもよりませんでした。
これまでの主要人物には若めのイケメンが多かったので渋いおじさまがいい雰囲気を醸し出してます。早くこのおじさまに格好良いところを見せてもらいたい。
しかし、殺人鬼の方のジャックはまあ英国が舞台ということでなんとなくわからないでもないんですが……それでもホームズ要素関係ないという。
ウィリアムたちはこれから未曾有の未解決事件となったイギリスのジャック・ザ・リッパー事件に挑むことになりそうですね。
そういえば霧の中の殺人者と言えば娼婦を狙い事件を繰り返したことで有名ですが、誰かが囮になるならボンドが適任だったりするんでしょうか。
これからの展開でホームズという作品がどう関わっていくのか、そしてこの事件の解決策はどうなる?と注目しきりです。
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