ジャンプSQ2018年10月号(9/4発売)に掲載の憂国のモリアーティ第26話「The Phantom of Whitechapel Act.2」の感想です。本誌のネタバレがありますので未読の方はご注意ください。
前回の第25話の感想はこちらから。
ジャックに問われてウィリアムは事件に対する自分の推理を語り始めます。複数犯による事件でなおかつ組織的な犯行らしい。
ウィリアム曰く別に先生に対して何かそう名乗る理由があったわけではないようで、犯人の動機としては『アンドレイ・チカチーロ』だろうが『アルバート・フィッシュ』だろうが住民が恐怖を感じればそれでよかったらしい。物語的にはモラン大佐とウィリアム達の師匠であるジャックが登場するためにはそうでなくてはならなかったんですが……。
武装蜂起させた自警団を市警と衝突させることで労働者革命を起こすという犯人達の狙いにウィリアム達はその引き金となる衝突を回避するために動きだします。
共通の敵を用意して対立を団結に変えるというウィリアムが用意したのは偽のジャック・ザ・リッパー。偽物の偽物とかややっこしいことになってますが(笑)
しかも中身は本当に以前からジャック・ザ・リッパーだと言われてたある意味”本物”なのだからなんというか。
彼を追うために自警団と市警は協力し、対立の流れは変わっていきます。
それを見ていた謎の影が……代理人を名乗るこの事件の演出をしていたようなのですが、一体その正体は誰なんでしょうか。
イギリスが絡むとはいえジェームズ・ボンドに切り裂きジャックと『シャーロック・ホームズ』が関係のない作品から登場して来た人物も現れましたし予想がつきません。
この作戦の裏幕が語られるのですが、出来れば二時間か最低でも一時間という時間を稼がなくてはいけない鬼ごっこのようなのですが見えるところで逃げ続けながら時間を稼いで、もちろん相手は一般人なので殺しはご法度というハードモードらしい。
モラン大佐も殺せるというそれより有利な条件で15分、ジャックでも30分持つかどうからしいのですが……。
黒幕の正体も気になるのですが、今の所ホームズが関わってくる気配が全くないですね。展開が早いので暴動が起きる前に解決してしまいそうなことを考えるとまだまだ裏がありそうな気がします。
それにしてもやけに煽るので市警のアータートン主任警部もウッズも事件に関わっているのではないかと思ったのですが、犯人の手の内で踊ってたっぽい。まだまだ犯行グループが明らかになったときにその場にいる可能性も残ってますが……。
とりあえず先ずはこの局面をどうやって逃げ切ってそこにたどり着くのか気になりますね。
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