こんにちは。
劇場版『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』を見てきました。昨年は新型コロナの影響で夏映画が冬に延期してしまったため冬の合作映画としては2年ぶりです。
結論を言ってしまえば『仮面ライダー』シリーズのファンで仮面ライダーリバイスも毎週楽しみに見ているような人なら見て損はありません。何と言ってもバイスが終始いつもの調子ではっちゃけているので退屈を感じさせないのが良い。
物語も”家族の絆と約束”とシンプルなテーマがメインなので、そうそう外すのは難しいでしょう。昔にライダーが好きだった親と今がライダーを大好き真っ盛りな子供が見にいくのにはちょうどいい作品です。
「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』の詳細データ
上映時間:97分
原作 | 石ノ森章太郎 |
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監督 | 柴崎貴行 |
脚本 | 毛利亘宏 |
音楽 | 中川幸太郎/山下康介 |
アクション監督 | 渡辺淳 |
特撮監督 | 佛田洋 |
主題歌 | Da-ice「Promice」 |
制作 | 「ビヨンド・ジェネレーションズ」製作委員会 |
役名 | キャスト |
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五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ | 前田拳太郎 |
バイス/仮面ライダーバイス | 木村昴(声の出演) |
神山飛羽真/仮面ライダーセイバー | 内藤秀一郎 |
五十嵐大二/仮面ライダーライブ | 日向亘 |
五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ | 井本彩花 |
ジョージ狩崎 | 濱尾ノリタカ |
アギレラ | 浅倉唯 |
オルテカ | 関隼汰 |
フリオ | 八条院蔵人 |
門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズ | 小松準弥 |
若林優次郎 | 田邊和也 |
新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ | 山口貴也 |
須藤芽依 | 川津明日香 |
深加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ | 青木瞭 |
尾上亮/仮面ライダーバスター | 生島勇輝 |
緋道蓮/仮面ライダー剣斬 | 冨樫慧士 |
大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ | 岡宏明 |
ユーリ/仮面ライダー最光 | 市川知宏 |
神代玲花/仮面ライダーサーベラ | アンジェラ芽衣 |
神代凌牙/仮面ライダーデュランダル | 庄野崎謙 |
ソフィア | 知念里奈 |
五十嵐幸実 | 映美くらら |
五十嵐元太 | 戸次重幸 |
百瀬秀夫 | 古田新太 |
百瀬龍之介/仮面ライダーセンチュリー | 中尾明慶 |
*以下作品のネタバレがあるので将来的に見にいく人は気をつけてください。
『劇場版仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』感想
実質『劇場版仮面ライダーリバイス』
まず言っておくと残念ながら事前情報以上のサプライズ出演はありません。新年以降に登場すると思われる新ライダーの顔見せとかもなし。
時系列的には12話から14話の間ぐらいで司令官の正体に言及はありませんし、アギレラ様はデッドマンズの幹部として仲良くやっています。ここからフェニックスもデッドマンズも双方とも叩き落とされていくことに……。
剣士とリバイスたちは仮面ライダーセイバー増刊号(特別編)で顔合わせした後の設定のようです。
肝心の中身は仮面ライダーリバイスがメインでリバイスの映画にセイバーがゲストとして出演していたぐらいに考えてください。ストーリー上の扱いとしてもリバイス>セイバー=センチュリー>>>1号。それなりに重要ではあるのですが、1号やショッカーは本当におまけです。
藤岡真威人の昭和の香りを漂わせながらも新しさを感じる雰囲気とか父を思わせる声のトーンなどの演技が良かっただけに、これだけで終わってしまうのは惜しいなと感じました。
メインテーマは”家族と約束”
リバイスとセイバーに共通しそうな要素をうまく引っ張ってきてまとめたなという印象です。初代仮面ライダーこと”本郷猛”役が藤岡弘、のご子息である藤岡真威人だったのは父親と息子という意味もあったんでしょうか。
百瀬龍之介と秀夫のこじれてしまった親子の絆に一輝が奮闘するのが物語の軸、新幹線の整備工場でのシーンではN700Sだけでなくドクターイエローも並んでいるので壮観です。
100年の物語にした意味とは……
それにしても大々的にアピールしていた割に100年間という設定を扱いきれていないのは非常に残念です。
老いた狩崎や歴代ライダーの位置付け、仮面ライダー1号の登場などどうにかしてこじつけなくてはいけなかったのも分かります。それでも1971年の世界から龍之介がワームホールに飲み込まれて2071年に行ってしまう設定はかなり苦しいとしか言いようがありません。
未来での仮面ライダーアクセルのメモリを使うシーンで大首領の声が聞こえたので、ショッカーと財団Xの繋がりを疑わざるを得ません。別に意図してないと思いますが……。
まとめ:「リバイス」「セイバー」好きならみるべし
劇場版というよりはTVシリーズの延長線上のイメージなので今までの冬映画のようなお祭り感や壮大なスケールを期待してしまうと肩透かしを喰らってしまうかもしれません。個人的にはセンチュリーの世界を現代から50年後にしたのはキリが良かったから以上の意味を感じませんでした。
それでも親と子供の絆や果たせなかった約束、五十嵐家とバイスたちやソードオブロゴスの面々の家族愛や友情は胸にくるものがありました。ツッコミどころを探してしまうと多いと思いますが、「仮面ライダーリバイス」と「仮面ライダーセイバー」のコラボ映画としての出来は良かったので作品が好きならば見に行って損はありません。
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