盤星教の拠点で見た人間の醜悪さ、募っていく思いや仲間の死……任務で訪れた村で再び見ることになった非術師の汚点で見限ってしまった夏油。彼は村に住む非術者を皆殺しにするという凶行に出た後でその姿をくらましてしまいました。現在の夏油の立場ありきで考えると思想がどこかで歪んでしまうのは既定路線だったのですが、ついにこの瞬間が来てしまったかという感じです。
そんな夏油でしたが過去編が描かれたことによって自らの衝動に走ったわけではなくキチンとした考えで正しい世界を作るために非道を行っていた事も分かって印象が若干変わるような気がしました。
しかし呪霊の生まれない世界を作ろうという大義はあるものの彼のやり方は決して許されるものではありません。非術師の殲滅のために動き出した夏油と再会し五条にもまた変化が現れていくような……そんな今回の感想をもう詳しく見ていきましょう。
呪術廻戦 第78話「玉折ー参ー」
夏油の凶行を知った五条、親友と再会し何を思う⁉︎
任務で向かった村での出来事が最後の引き金になって自分の道を醜い非術者を消すことで呪霊の居ない世界を作る方法へと定めてしまった夏油。そんな彼の凶行を知ることになった五条からしても唖然としてしまうほど信じられない事実だったようです。
非術師である両親も自ら手にかけてしまうなど彼の行いは留まるところを知りません。そんな彼に街中で出会った家入から話を聞いて夏油と五条は再会を果たします。五条なら非術師を皆殺しにして術師だけの世界を作ることができるだろうと夏油は話しますが、確かに夏油と五条の立場が入れ替わっていたとしたら止められる人はどこにもいないかもしれません。
自分だけ強くても駄目だと打ちひしがれる五条、夏油を止められなかった彼のそんな想いが教師となった現在の育成計画に繋がっているのかもしれません。
動き出した夏油はもう止められない
盤星教の後釜団体を乗っ取ろうと行動する夏油。五条がたどり着いた時は会長をはじめ重要人物は既にトンズラした後でしたし、彼らはもしもと言った時に再開できるだけの準備は整えていたはず。根っこどころか側をかえただけで全く同じ団体が存在していてもおかしくはないような気がします。
そんな団体を自分のものにしようと壇上で話す夏油でしたがもちろん賛同を得られるはずがありません。そんな反対意見は見せしめを晒すことで信者たちを屈服させることに成功しました。結局のところ力での支配に向かってしまう辺り、考えがどれだけある意味では正しくても間違っている気しかしないのですが……。
そんな頃、五条は伏黒の遺言を受けて彼の息子である恵と出会っていました。なんか最初から凄い嫌な印象だったような話をしていましたが、因縁の相手に似ていて嫌な表情をしていたせいだったとしたら然もありなんとしか言いようがありません。
まとめ
夏油は非術師を利用しながら殲滅を企む支配者の道へ、五条は彼と同等の実力者を育成する道へそれぞれ違ってしまった親友たち。彼らが再びぶつかり合うであろうXデーが描かれる時が今から楽しみでなりません。
因縁の宿敵である五条と夏油がそれぞれの道へと進み、過去編の話としてはキッチリ書くべきことは描き切った気がするのですが五条が教師になるまで次回もまだまだ続くのでしょうか。祝日が絡むために土曜発売となる次回のジャンプが楽しみで仕方がありません。
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