迷える夏油、事件の終結が未来へもたらす影響と変化とは……〜呪術廻戦 第76話「玉折」ネタバレ感想

これまでに仕事をこなしてきた自分の矜持よりも自尊心を優先した伏黒が覚醒した五条によって敗北。天元様と星漿体を巡る事件は一応の決着を迎えました。しかし、その事件が五条や夏油たちの心境に与えたものが彼らの道を変えてしまったのは間違いないはず。

そんな変化が徐々に現れていく今回の感想をもう詳しく見ていきましょう。

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呪術廻戦 第76話「玉折」

五条の変化と崩壊する盤星教の意味とは⁉︎

伏黒によって理子の遺体が届けられた盤星教の施設へとたどり着いた夏油。冒頭では助けを求めるような収納呪霊と出会っているのでこの際に取り込んで自分のモノにしたようですね。

そんな彼を出迎えたのは一般教徒に拍手で迎えられる五条の姿でした。一般教徒から見ても五条の立ち位置は外敵のはずなのですが、どういった経緯で喝采を持って迎えられることになったのやら。今の自分なら彼らを殺したとしても何も感じないと話す五条の感想からロクでもない案件なのは間違いなさそうです。そんな彼らを殺害するかどうか五条から問われた夏油は無意味だと返答。信者たちは何ら今回の一件には関与していない上、教団の操り人形のようになってしまった彼らは果たして本当に生きていると言えるのか分からない状態です。二重の意味で彼らを殺したとしても意味がないと言えるのではないでしょうか。

そして、そんな盤星教は外での騒動を察知した教団代表がすでに逃亡ずみ、今回の事件が露呈した教団は呪術界に言い逃れできなくなり解散へと追い込まれてしまうよう。教団の壊滅は因果応報とは言え首謀者が罰を受けた訳ではないのが少し気になってしまいます。

ともあれ今回の任務はこれにて終了。教団や伏黒との戦いには勝利したものの肝心の理子を守り抜くという任務は果たせず仕舞いで終わってしまいました。こうなる可能性もあると予想はしていたのですが、なんともほろ苦い結末になったと言えるのではないでしょうか。

「最強」となった五条、惑う夏油の目の前に現れた人物は⁉︎

反転術式を習得した事で真に最強となった五条。一年後には術式対象の選択を自動化したり、脳の状態を巻き戻す事で無下限呪術をほぼ常時発動できるようになったのだとか。その時点で課題としている領域と長距離移動も可能になっていたりと教師になった後の五条が無敵なのも頷けます。

五条が単独で任務をこなす事になった影響で自らもまた単独任務が増えてきた夏油。コンビが実質的に解散となった事によって生じたズレ。元々が他人の感情の機微には疎そうな五条でしたが、在り方を迷う夏油の様子がおかしいのに気がついたとしても指し示す道を持ちません。

誰のために戦うのか……盤星教を目の当たりにして今まで信じてきたものが揺らぎ出した夏油。フラッシュバックして猿だと言い放ってしまう姿は髪型もあって伏黒と重なるものがあります。

一年生である灰原のさっぱりとした考え方に少し救われたかのような夏油の目の前に現れた1人の女性。どこか見覚えがあるような風貌、初対面で女性の好みを聞くといった特徴からして東堂が過去に出会った女性と同一人物でしょう。

夏油に用があるような彼女が道を迷う彼にもたらすものとは一体なんでしょうか。

まとめ

伏黒父の死を持って星漿体を巡る戦いは完結。黒井がどうなったかや理子の遺体をどうしたのか触れられず仕舞いでしたが、同化は失敗したという事になるのでしょうか。襲撃時に夏油が「天元は気にしなくて良い」発言をしてたりもするのでそういう事かもしれません。

そして任務は終了しましたが、夏油の変遷を焦点に過去編はまだまだ続きそうです。東堂とも因縁のあるあの女性が登場しましたが正体は次回判明するのでしょうか。

過去編も面白いのだけど、そろそろ虎杖たちの出番が恋しくなってきました。

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