まんまと伏黒の手のひらで踊らされてしまった五条たちは全滅してしまい、守るべき理子も殺害されて護衛任務は失敗に終わりました。
しかし、負けたままで終わってしまう訳はない……死んだと思われていた五条の指が動き復活の兆しを見せています。
逆転ホームランを打たれてしまった五条たちですが勝負は九回裏までわからないというように窮地からの逆転はできるのでしょうか。
そんな期待を抱いてしまうような今回の感想をもう詳しく見ていきましょう。
呪術廻戦 第74話「懐玉−拾−」
理子を殺害しなくてはならなかった盤星教の事情とは!?
伏黒たちが理子の亡骸を持ち帰り、盤星教側の役員と謁見し、詳細な事情が話されました。
呪術界からの余計な干渉を避けるためには非術師の立場でなければいけなかったのだが、主張的には星漿体との同化を見逃すとわけにもいかない。更には非術師である以上、呪術界に対抗する力を持たないのでやり過ぎれば潰されてしまうのも確実という事でかなりダメ元だったようです。
同化を妨害した結果として天元様が暴走してしまえばどちらにせよ破滅の道が待っているのですが、信条としてそれも彼らにとっては望むところ。
伏黒も彼らをクライアントにしながら、そんな盤星教の事は頭が狂ってると言いたげですね。ただ上機嫌から羽振りが良いので喜んでもいましたが……。
黒井拉致事件の真相は!?
理子の侍女をしていた黒井が拉致された件に関して彼女が気絶させられた瞬間の記憶がないと証言しているせいでその場で何があったのかの重要なポイントがあやふやになってしまっていました。将来的な自身の行いのせいもあって夏油も裏で手を組んでいるとか疑われてしまうほど。
そんな事件の概要が相手側から明らかになりますが、どうやら黒井を気絶させたのは伏黒だったよう。非術師にやられるとは不覚と呟いていた黒井ですが、最強の2人を破った相手なら致し方ない気がします。
何故か盤星教の一味が取引現場に沖縄を指定したのは彼らにも予想外の失笑ものだったっぽいのが面白いです。移動手段が私物のプライベートジェットだというのがまた物凄い……盤星教の上層部はかなり儲かっているようですね。
伏黒は殺せと指示するも黒井奪還を成功した緩みの方が削りとして大きいと判断した仲介役によって黒井拉致は囮に留められます。その結果として高専に戻るのがさらに遅れ、五条はずっと六眼を発動させながら軽快に当たっていた事を考えると案が効果的に働いていますね。
五条復活、今こそ反撃へと!?
任務が完了し、帰途へとつく伏黒たちの目の前に死んだと思われていた五条が現れます。反転術式を成功させて重傷を回復させたようです。やっぱり紙袋の呪術師相手に「赫」を不発させていたのはこのための伏線だったという。まだやさぐれていない家入ちゃんが長嶋監督タイプの擬音で表現する感覚派だったのは笑えました。
それにしても死の淵から復活して覚醒とかど定番な感じがします。反転術式を掴んだ五条の「赫」で吹き飛ばされて彼を「化け物か」と称する伏黒も大概な気がするんですが……。
敵の拠点に入り込んでの反撃開始、目的は理子の肉体でしょうか。生きているはずの夏油がどう動いているのかも気になりますね。
まとめ
命の危機から復活してパワーアップを果たした五条。相手の手の内は割れているのでもう高専で戦った時のような不覚は取りません。今度こそまさに最強と呼べるような戦いを見せてくれる事でしょう。
それにしても復活した五条が死にかけたせいかハイになって若干イかれているのでどっちが悪なのかわかりません。ビジネス的というかドライな手段を問わない相手なだけ九相図兄弟の時ほどでもないですけど。おそらくこれが過去編での最後の戦いとなるでしょう……。いよいよクライマックスを迎えて今回の出来事がどういった結果をもたらしていくのか最後まで楽しみです。
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