歴戦の老兵が残りの人生を使って波乱万丈の旅路へと……!〜「辺境の老騎士バルド・ローエン」感想

こんにちは、かなめです。今回は本格ファンタジー漫画「辺境の老騎士バルド・ローエン」を紹介します。

バルド・ローエンは著者の支援BISが小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していた、いわゆる”なろう小説”を原作としたコミカライズ作品です。

別冊ヤングマガジンサードにて連載中、コミックスは現在5巻まで発売されています。

ファンタジーとしては王道でありながら他の”なろう作品”とは一線を画す面白さを持ったこの作品。
主人公であるバルド・ローエンの他には真似できない格好良さには男性目線でも惚れてしまう事間違いなしでしょう。

そんな「辺境の老騎士バルド・ローエン」のあらすじや魅力、面白い点をまとめてみましたので是非とも参考にしてみてください。

辺境の老騎士 バルド・ローエン(1) (ヤングマガジンコミックス)

目次

「辺境の老騎士バルド・ローエン」のあらすじ

金も名誉も捨てて、老騎士バルドは死にゆくための旅に出た。ひとりぼっちで美味しいご飯に舌鼓を打ち、ひとりぼっちで見慣れぬ景色に感嘆する。死に場所を探す旅路はひっそりと始まった。しかし、彼は知らない。それが新たな冒険の幕開けとなることを。辺境の大領主コエンデラ家が引き起こす争いにバルドはいつの間にか巻き込まれていく――。

「辺境の老騎士バルド・ローエン」の魅力と見所

主人公であるバルド・ローエンの老成した魅力

祖国を巡る陰謀に巻き込まれた主人公が平穏を願うために既得権益を捨てて旅立ち、トラブルを解決していくうちに真相へと迫っていくといった王道ファンタジーな内容となっています。
こういった冒険譚では読者の年齢層に合わせて若輩の騎士や少年であるのが一般的ですが、この作品の主人公であるバルド・ローエンは引退して一戦を退いた歴戦の老騎士。
しかし年老いた騎士だからこその飄々としながらも実戦となると熟練の技で有象無象の兵士たちには負けない圧倒的な強さを見せる所にいぶし銀の格好よさがあり、主人公の魅力が作品にベストマッチしています。

戦いの中で年齢からアチコチにガタが来ているせいもあり遅れをとってしまう事も多いのですが、そんな時には機転を働かせて有利に立ち回るなど頭脳バトル的な部分も見逃せません。

こちらも魅力満載の強敵や陰謀など王道満載のファンタジー要素

自分の存在が祖国を脅かしている陰謀の渦中にあると気づくや否や全てを捨てて旅に出たバルド・ローエン。物言わぬながらも確かな絆で結ばれた騎士と愛馬の相棒関係や力だけではかなわない相手とのどちらが裏を読むかの腹の探り合い、切なくなってくる姫(王妃)との関係など濃厚なファンタジー要素から目が離せなくなってしまいます。
かつて”魔女狩り”にあったという老婆とバルド・ローエンの奇妙な関係や如何様にも想像できそうなオチは必見です。

シリアスなばかりではお腹がいっぱいになってしまいそうですが、気ままな放蕩生活を送るバルト・ローエンの緩さ。油断ならない強さを見せる敵だったり、時には頼もしい味方だったりしながら少し抜けていたり憎めない狡賢さを持っていたりする登場人物たちが場の雰囲気を和らげてくれるお陰で良い塩梅で最後まで飽きずに楽しむ事ができます。

バルド・ローエンのいく先に出てくる食事の数々はまさに飯テロ⁉︎

バルド・ローエンの旅先に待ち受けているのは陰謀や強敵といったファンタジーだけではありません。
バルド・ローエンが川で釣った魚を焼いた「ウィジクの塩焼き」や珍しい山鳥を素材にした「コルルロースのシチュー」などに代表される美味しそうな食事の数々もこの作品の魅力の一つです。
それもこの作品がいわゆる指輪物語に代表されるようなファンタジーではなく現実の中世に近いようなリアリティのある世界を舞台にしているために食材の味が想像しやすくなっているお陰ではないでしょうか。

まとめ

一線を退いた老騎士を主人公に骨太の王道ファンタジーが描かれる「バルド・ローエン」という作品。

格好良い爺主人公が活躍する作品が大好物な人はもちろん、王道ファンタジー好きや”なろう作品”に飽きてしまった人まで楽しめてしまう漫画になっています。

気になった人はコミックDAYSでも最初の数話を無料で読めますし、講談社作品は良く1巻無料や100%還元などのセールを行っている事もあり試し読み手段は豊富ですので是非ともチェックしてみてはいかがでしょうか?

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