真なる人の悪意が虎杖の前に立ちふさがる〜呪術廻戦 第27話「もしも」感想

週刊少年ジャンプ2028年第42号(9/15)発売の呪術廻戦の感想です。本編のネタバレを含みますので読みたくない人は注意してください。

表紙は高専の一年生組と仲良く談話する順平の姿が描かれています。可能性としてはこういう幸せな未来もあった気がするんですが、本編……。

虎杖と順平の前に現れた真人でしたが、静止する順平の声を聞かずにまずは宿儺の器である虎杖を足止め。


目の前にいるモノの正体に気がついた虎杖は順平に逃げるように警告を発しますが、真人と親しくなった順平は戸惑ってしまう。悪い人じゃないと咄嗟に口走る順平でしたが……。

そうだね、人じゃないね……こいつはひとでなしの人間の悪意だよ!
てめえ、何やってんだよ真人おぉぉぉ。

折角、幸せになる未来の可能性が少しは出てきたところだったのに母親も殺されて、救いがないまま順平がぐちゅぐちゅにされてしまった。
『幼魚と逆罰』の話を通して順平にもちゃんと感情移入させるように作ってきたところでこの仕打ちはひでぇよ……。

前回のラストでそろりと歩み寄る真人からこうなることを予想してはいたけど、本当にそうなってみるとまさに心がえぐられる思いというか。何度も言うけど酷えよとしか言いようがない。

最後の頼みの綱である宿儺に頼ろうとしますが、自分の計画がうまくいっている事にほくそ笑みつつも虎杖をバカにしてゲラゲラ笑うだけ。
虎杖は宿儺も真人もただの呪いだと言う事実に愕然とします。虎杖に縋る順平の姿に笑いすぎて腹がよじれそうな真人が、本当に楽しそうでなんとも言えない。


そんな真人を思いっきり殴りつける虎杖をよくやったと褒めてあげたいです。しかも、効かないとたかを括っていた真人ですが魂そのものを殴られたようで傷を負ってしまう。
どうやら宿儺が中にいることで魂の形というものを自然に知覚しているらしい。

腹わたが煮え繰り返る思いの虎杖は真人に向けて珍しく怒りをあらわにブッ殺すと言い放ちます。
対抗する真人は余裕の表情で煽り返しますが……。

ついに真人と対峙した虎杖でしたが、一級術師である七海ですら最後には逃げる事しか出来なかったのですが宿儺抜きで対抗する事は出来るのでしょうか。
わかっていた事だけど、主人公である虎杖の側についているせいで少しはマシかと思っていた宿儺も大概に自分勝手すぎてゲスいですね。

一方で順平には救いがなくそのまま……。仲間になって一緒に戦ってくれそうな希望もあっただけに、因果応報とはいえ悪意に押しつぶされてしまう様は本当に辛かったです。
最後に救われたのは虎杖という本当の理解者を得られて分かり合えそうだったぐらいか……。もう本当に仇討ちのために真人をぶっ潰してやって欲しいですが、相手は特級呪霊で苦戦した刑務所の特級よりも強そうです。
あの時はほぼ素人同然でいまは修行の成果があるとはいえ、どうなるんだこれって感じです。

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