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遺伝子情報によってあらゆる事が数値化された世界で人々は何を思う『iメンター すべては遺伝子に支配された』感想

iメンター すべては遺伝子に支配された』は遺伝子から測定された数値に運命を決められながらも暮らしている人々は幸せそうに見える管理社会を舞台にしたSFオムニバス漫画です。

ディストピアな世界観と管理者に疑問を感じて抗う人々という構図は大好物なのですが期待通りの作品でした。
今回はそんな「iメンター」のあらすじと見どころ、魅力などまとめて紹介していきます。

iメンター すべては遺伝子に支配された(1) (モーニングコミックス)

『iメンター』の基本データ

連載媒体:月刊モーニングtwo
著者:小出もと貴
出版:モーニングコミックス(講談社)
コミックス:〜2巻(記事執筆現在)

『iメンター』のあらすじ

最新の遺伝子情報を基に職業適性や相性診断などが数値で判定されたり、人生のアドバイスをしてくれるタブレット型端末「iメンター」が普及し、多くの人間が機械に自らを委ねるようになってしまった世界を舞台に果たして「機械が教えてくれる生き方が本当に正しいのか……」「本当の幸せとは」と言った疑問が投げかけられます。

例えば第1話では小説家になりたかった中学生”浅地甲介”がiメンターを手にして夢を叶えられる可能性を測定してみるも3%という低い結果に終わってしまう。クラスメイトたちが彼と地味目な女子”入佐真白”との相性を測定して100%という最高の結果でした。でも甲介は夢を叶えられない自分の人生が平凡なまま終わってしまう事を認めてしまうようで反発してしまいます。

そんな甲介も年月が経っていくうちにiメンターの便利さに気がつき、iメンターが示す数値こそが正解だと思うようになってきます。
合コンで知り合った女性がもっと高い数値の男性に知り合ったせいでフラれてしまった甲介は直後に真白と15年ぶりの再会を果たします。
数値通りに相性がバツグンだった2人は付き合っていきますが、甲介は真白の様子がおかしい事に気がつきます。訝しげに思った甲介が真白との間にかけられた相性診断のブロックを解除して測定すると100%だったはずの相性は3%に変化していた。

そんなiメンターの数値に振り回された人生を送っている1人の青年の話が描かれます。急展開していくストーリーにハラハラしてしまいますが、最後は理想の終わり方を迎えるので幸せな気分になれるでしょう。

『iメンター』の登場人物

宇奈月絢奈

そんなiメンターのストーリーの中心に関わってくるのが宇奈月絢奈というミステリアスな女性です。実はiメンターは完全にAIの判断だけではなく、どうしても人間でサポートする必要がある部分も存在しています。

宇奈月はそんなサポートを行なっているiメンター管制局で働く人間でありながら、目的のためにiメンターの正当性が揺らぐように内部で暗躍する危険分子です。AIによって判断される「理想郷」「生き方」に対立する目線のキャラクターだとも言えます。

『iメンター』の見どころと魅力

遺伝子の数値に左右される、そう遠くない未来の管理世界

高性能端末の「iメンター」が当然のように個人で所持しているレベルで普及している以外は生活レベルが現在の日本と大差なかったり、近未来感のある「iメンター」も思ったより人間が補っている部分が多くSF的な要素は多くありません。例えるならばガラケーが当たり前だった時代の人間がスマートフォンが普及した現代を見た感じに近いのかもしれません。

また多くの人物が「iメンター」に肯定的だったり、治安も見る限りでは悪くなさそうなのでディストピアと言われるほどでもないように感じてしまいます。もっと言ってしまえば機械が割り出した数値によって人生が左右されてしまう世界にして、それほど悲壮感が感じられないのは最終的に(少なくても建前上は)機械の判断を受け入れるかどうかの選択権が自身に委ねられているからなのでしょう。

しかし後述の理由によって読者から見たら「iメンター」が疑わしい事この上ないものになっていくので宇奈月がiメンターに対するアンチテーゼとして行動する事にもそれほど違和感を持つこともありません。

管理社会に生きる人間ドラマが魅力的

宇奈月の暗躍やそこに至るまでの過去の出来事、iメンターの信頼性が揺らぐ事は絶対に避けなければいけない管制局の両者をめぐるいざこざや駆け引きも見どころなのですが、遺伝子によって運命を決定づけられてしまった人々のドラマが面白いです。

どこにでもあるようなストーリーかと思いきや意外などんでん返しが待っていたり、普通にじっくり泣けてしまうようなものもあったりします。なんだかんだで一番面白いのは数字によって管理される社会が正しいのか否かと言ったメインテーマになりそうな部分だったりするのですが。

結構、露骨に怪しい行動をとっているにも関わらず失脚するどころか徐々にキャリアを積み上げていく宇奈月がやり手すぎます。

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『iメンター』はモーニングtwo本誌やスマホアプリの「コミックDAYS」で読む事ができますが、24時間待たなくてはいけなかったり、ポイントが必要だったりと読み返したり一気読みするには向いていません。

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『iメンター』の感想まとめ

遺伝子によって判定された数値によって必然的に人生を決められてしまう世界で選択を委ねられる人間ドラマ、コントロールする側でぶつかり合う思惑の数々。SF的な部分は探せば粗もありそうですが、それよりも気になってしまう濃密なストーリーが魅力的な作品です。

機械によって管理された社会で疑問を感じた人々が波紋を広げていくような作品が好きな人にはオススメできるマンガなんじゃないでしょうか。宇奈月の思惑の行末や「iメンター」社会がどうなっていくのか、この漫画の結末が気になって仕方ありません。

 

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