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事件は現場で起きてるんじゃない、警察署で起きているんだ!な日常的警察ドラマが面白い〜「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」感想

『モーニング』で連載中の泰三子による警察コメディ漫画「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」が面白かったので紹介します。既刊は現在4巻まで発売中。ハコヅメ~交番女子の逆襲~(1) (モーニングコミックス)

感想

警察を題材にした漫画は数あれど、そのほとんどが時には管轄外の部署にも関わらず殺人事件などの重大犯罪に巻き込まれていったりというフィクションな作品である。
例外とも言えるのが某葛飾のお巡りさんだが似たような人間は居るかもしれないが、あそこまでの人間が実際に居たら嫌である。

そんな中、飛び出してきたのがこの「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」という漫画。特に事件と言えるほどの大事件も起こらずに警察官達の日常を描いただけの作品……だけどなぜか面白い。
安定収入を求めて公務員を受けまくった中で受かったのがこれ(=警察官)だけしかなかったという主人公の川合と美人なのに中身は腹黒脳筋の相方警察官の藤部長を中心としてシュールな警察官の日常的な物語が繰り広げられていく。
その日常はブラック企業さながらで誰かに褒められたり有難られるよりは罵倒されてサンドバックになってしまう方が多いとなんともツライ職業です。
物語の中心になる彼女達はタイトルの通り交番(ハコ)勤務(ヅメ)のはずだが交番での描写よりも警察署にいることの方が多い気がするが言ってはいけない。

主役の二人だけでなく生意気だけど相方に振り回されてしまい境遇がなんだか川合に似てしまっている山田や、その相方で取り調べは天才だけど射撃の腕はからっきしでライバル?の藤部長からはひどい扱いを受けてしまう源などサブレギュラーの刑事課の人々も濃いキャラクター達ばかり。
何も起こらないはずなのになんとなく目が離せない。ついつい笑ってしまうのが魅力的な作品だが、彼女達を始めとした個性豊かな登場人物達の会話のテンポが良い上に、作中の警察官の口から次々と飛び出してくる、「えっ、それ言っちゃっていいの!?」と思わせる破壊力満点の発言のや出来事の数々がそうさせるのかもしれない。

書類に物事を書いたり報告をする時には正式名称でなくてはいけなかったりするせいで下のネタも誤魔化せないというのに彼女達はお仕事だから真剣だったり。

それらの数々は実際に女性警察官だったという作者の実体験の経験談からきているのも少なくないというのだから驚きである。


ここだけ江戸時代なのか、生類憐みの令が生きているのかと思ってしまうようなお犬様とのエピソードやふとした事から泥棒から話を聞く回のオチまで含めてなんだか面白おかしい。
かと思えば近所の悪ガキとその母親、そして寝たきりとなってしまっていた彼の祖父の話や家出少女が家出をしてしまった理由、万引きおばさんのその裏側などほっこりする良い話も時に織り交ぜられたりするのが侮れない。

交通違反なんかは現実で道路の気がつきにくいところに潜んでいたりして切符を切られてしまったりと言った割と良くある経験からつい警察憎しとなってしまいそうですが、そんな交通違反も川合の父親の過去と共に描かれておりちょっぴり良い話になっています。
そう思いきやクソ野郎来いと願う先輩刑事の藤などのオチがシュールすぎて吹き飛んでしまうのですが……。

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