『異世界おじさん』はKADOKAWAのComic Walkerで殆ど死んでいるが連載している異世界コメディ漫画です。異世界での生活から戻ってきたおじさんと彼の世話を見る事になった甥っ子が主役のファンタジーコメディ作品なのですが良い意味でズレていてなんか違うと驚かされてしまいます。
そんな異世界おじさんのあらすじや見どころ、魅力などをまとめました。
『異世界おじさん』の基本データ
著者：殆ど死んでいる
出版：MFC（KADOKAWA）
コミックス：〜5巻（記事執筆現在）
『異世界おじさん』のあらすじ
17年間の昏睡状態から目覚めたおじさんは、異世界からの帰還者だった……。甥っ子たかふみと共同生活を始めたおじさんが語る、新感覚異世界＆異文化コメディ！
『異世界おじさん』の登場人物
おじさん
17年前にトラック事故に遭遇し昏睡状態になっていたが目覚めた。昏睡状態になっている間の意識は異世界『グランバハマル』に送られて冒険していたために現代に戻った今も魔法を使う事ができる。
他人の感情に鈍感で異世界で遭遇した恋愛フラグをバキバキに折って過ごしていた。
セガのゲームは世界いちぃぃぃな人。セガ関連の話題になると気が狂ってると言って良いほど愛が重すぎる。セガのゲームハード撤退を知った時には自らの記憶を消そうとするほどショックを受けた。
たかふみ（高丘敬文）
おじさんの甥で親戚中から敬遠されてしまったおじさんを引き取る事になりルームシェアを始めた。異世界でのおじさんの冒険譚を聞きながら、その行いにツッコミを入れていく役だが徐々に毒されつつある。
異世界でエルフやメイベルがおじさんに好意を向けられていた事に気がつきつつも実は同類で自分もまた藤宮から好意を向けられている事に気がついていない。
藤宮澄夏
たかふみの幼馴染みで眼鏡が似合う女子大学生。たかふみと中学まで同じ学校に通っていたが偶然街角で再会する。たかふみと同じくおじさんの能力を知ることとなり、そのうちおじさんの冒険譚をたかふみと一緒に聞く事になる。ツッコミ役その２。
エルフ
エルフの女性冒険者で本名は不明。おじさんからは毎日まとわりついて嫌がらせとかすぐに人格否定されるストーカーという認識だがいわゆるツンデレ。
ツンデレが流行したのがおじさんが昏睡状態になって以降の出来事だったためだとされているが、エヴァの話を聞くに恐らくツンデレを知っていたとしても好意に気が付かれなかったのではないかと思われる。
尽くしている割になんとも報われないが「オーク顔」呼ばわりなど普段の行いの悪さからきているのもあるので仕方がない部分もある。
おじさんから稀少な天星石の指輪をもらったと思ったら街に着いた途端に質屋行きにされてしまう可哀想。
メイベル＝レイベール
魔炎竜ブレイズドラゴンを倒すことのできる凍氷剣を代々守ってきた氷の一族の末裔である少女。母親の「氷の一族の生活はチョロい」との言葉に従って引き篭り生活を送ってきた（当の母親がお役目を預けて逃げ出し若い男と出奔している辺り怪しさはある）ものの肝心の魔炎竜が凍氷剣なしで攻略されてしまったためお役御免となり人生が狂い始める。
おじさんから天星石の指輪をもらったヒロイン2号。
氷の一族の出自がアレなのでおじさんの外見に悪印象を持っていないのは大きい。
アリシア＝イーデルシア
おじさんが旅の途中で出会った神聖魔道師の少女。おじさんと一緒にゴブリンの大群を退治するが事件に関する記憶を消されてしまったために神聖勇者の称号を得る事になる。
実はモブとしてもチョコチョコ登場している。
『異世界おじさん』の見どころと魅力
異世界転生作品に対するアンチテーゼが面白い
異世界作品では何らかの事情で異世界に転生した後はある種のご都合主義でハーレムだったり大金持ちになったりと恵まれた暮らしが始まるのがセオリーなのですが、異世界でのおじさんはオーク顔と罵られ迫害を受けるなど悲惨な人生を送ってしまいます。
実は無自覚なままに特別な能力を授かっていたり縁が結ばれていたりするのですが、いかんせん気がついていないので現世に戻ってきたおじさんの反応はあまり良くありません。
おじさんが受ける17年間のジェネレーションギャップ
17年間の間、昏睡状態になっていたおじさんは差し詰め竜宮城から帰ってきた浦島太郎になっています。
作中で触れられていたものだと週刊少年ジャンプで「こちら葛飾区亀有公園前派出所（こち亀）」が連載終了していたり、あの掛け声でお馴染みのお昼のバラエティ番組「笑っていいとも」が終了していたり、携帯電話の主流がフィーチャーフォン（ガラケー）からスマートフォンになっていたりと時代が移り変わっています。
当時は想像だにしていなかった変化にカルチャーショックを受けてしまうおじさんのリアクションが面白い。
おじさんのセガ愛が凄い
おじさんはメガドライブ時代からセガファンでゲームに人生をかけてきたと豪語するほど。作中にも頻繁に往年のセガネタが登場して当時を知っている人ならあるあると肯いてしまいます。
おじさんの人生観はゲームで出来ていてツンデレエルフやメイベルに名言で諭したり、ゲームでの経験から攻略法を模索したりなど根本的な大部分をゲームが占めています。
細かいネタが多くて作者が本当にゲーム好きなんだなぁと思います。
『異世界おじさん』を無料でお得に読む方法は！？
例えば「漫画村」に代表される海賊版サイトで読むのは違法なので絶対にやめましょう。
『異世界おじさん』は漫画サイトの「Comic Walker」で読む事ができますが、一部の話数しか配信されていません。
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『異世界おじさん』の感想まとめ
異世界と聞いて”なろう系転生ファンタジー”のような作品を想像する人が多いと思いますが、そんな予想を良い意味で裏切ってくれる作品です。
何よりもおじさんと周囲のぶっ飛んでいるとしか言えない行動が面白すぎる。
異世界ものらしいファンタジーとズラしが謎なバランスで共存していたり、デフォルメ全開の登場人物がキモいかと思ったらヒロインたちの可愛らしいところが見えたり……正直に言って仕舞えば言葉では言い表せない複雑さというかカオスな部分が『異世界おじさん』の魅力でしょう。
こればっかりは百聞は一見に如かずで実際に漫画を読んで貰った方が早いです。
やろうと思えばどうとでも落とし所がつけれる作品なので最後はどうなってしまうのかなと考えても想像が全くつかないです。
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