ヒーローらしくない内気で優しい少女が大切な人を守るために戦う〜「SHY」感想

一つの国に一人のヒーローが現れて平和を守っている世界。しかし、日本を担当するヒーローはあがり症でどこか頼りなさそうな女の子で……。
そんな女の子のヒーロー”シャイ”が大切な友達を中心にした身の回りを守るために戦っていくヒーロー漫画『SHY』を紹介します。

SHY 1 (少年チャンピオン・コミックス)

目次

「SHY」の基本データ

連載媒体:週刊少年チャンピオン・マンガクロスで試し読み可能
作者:実樹ぶきみ
出版:秋田書店(チャンピオンコミックス)
コミックス:1巻〜

「SHY」のあらすじ

“ネットでも話題作! 笑いあり、涙ありの、恥ずかしがり屋のヒーロー譚! 世界各地にヒーローがいる中、日本のヒーローは “”恥ずかしがり屋””の少女だった。 人の視線が死ぬほど苦手なシャイを 待ち受けるのはヒーローとしての責務。 困難にぶつかり、悩み苦しみながら 人を救うため、シャイは立ち上がる…!! 圧巻の画力と、心温まるストーリーで送る 英雄譚がついに開幕です!!”

「SHY」の見所と魅力を紹介

ヒーローらしくない女の子が人々のために奮闘する!

主人公である日本のヒーロー”SHY(シャイ)”の正体は紅葉山(もみじやま)テルという女子高校生。いわゆる陰キャな内気で恥ずかしがりで人と接するのは苦手、だけど他人思いで優しい女の子な訳ですが日本のヒーローとしてトラブルの解決に尽力しています。

その性格は決してヒーローに向いているとは思えずジェットコースターの事故現場に遭遇して人命救助をしようとするも全員は助けきれずに残った女の子に怪我をさせてしまった際には責任感から落ち込んでしまい吹っ切れるまで変身ができなくなってしまうほど。
しかしそんな状況から立ち直って自分の出来ることを頑張ろうとする姿勢はヒーローそのものだといえます。

そんな戦闘向きな能力や性格をしていて最初から強かった訳でもなく、『僕のヒーローアカデミア』のデクのようにヒーローに憧れを抱いて自分もそうなりたいと願う訳でもない女の子がヒーローになるために努力を積み重ね、ヒーローらしく成長していく過程が素晴らしいです。

周囲の人間との関係性の変化も良い!

日本のヒーロー”シャイ”の仲間としてロシアのヒーロー”スピリッツ”ことぺぺシャ・アンドレアノワやイギリスのヒーロー”スターダスト”ことディヴィー=W=ジョンなど続々と登場していきます。

特にスピリッツは関係性が深く飲兵衛なゆるふわお姉さんなぺぺシャは大人としてシャイを導いたり支えになったりするのが魅力的です。

事故に巻き込まれてシャイに助けられるも大怪我を負ってしまった女子高生の小石川イコはテルと正反対の性格をしている陽キャ。全く違うかと思えば似たようなところもあったりな彼女と深まっていく関係性も注目です。

敵組織”アマラリルク”の目的とは……

もう一つヒーローもので忘れてはいけないのが世界を危機に陥れる”敵(ヴィラン)”の存在です。
シャイ達ヒーローの前にも人類の絶滅と地球の支配を企む敵組織”アマラリルク”が登場します。

ヒーロー達は”スティグマ”を名乗る少年を中心に人の怒りや憎しみといった感情を増幅させ、手駒として操っていく彼らの陰謀に立ち向かっていくことになります。
果たして彼らがどんな理由や事情があって人間やヒーローと敵対しているのか詳しくは謎なので明らかになるのが待ち遠しいです。

彼らは人間を操る時に負の心を増幅させる指輪を使用しますが、ヒーロー側が変身する時に利用するのもまた心を増幅させる指輪だったりして両者の関係性ってどうなんだろう気になってしまいます。
それだけでなく組織のメンバーにはヒーロー達との因縁を持っていたり、人によっては悪とは言い切れない事情があったりするようでアマラリルクとヒーロー達の敵対関係がこれからどうなっていくのか行く末が楽しみになっていきそうです。

「SHY」の感想まとめ

ヒーローのイメージとは遠いような気すらしてしまう気の弱い女の子が周囲の人々を守るためにヒーローへと成長していく物語が「SHY」という漫画です。人助けしかしていなかった心の弱い女の子の前に次々と困難が待ち受けていく……かと思えば昔よく行ったお店のお婆ちゃんとの心温まるエピソードなんかもあったりするのがとても良いです。

心の弱さを抱えながらも敵に立ち向かっていくヒーローとは遠いところのいるようでシッカリとヒーローしている「SHY」の事を応援したくなってしまいますね。

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